損保ジャパン日本興亜HD、介護大手買収へ 業界2位に
損保ジャパン日本興亜ホールディングス(HD)は、介護事業大手メッセージへの出資比率を現在の3・5%から51%以上に引き上げ、子会社化する方針を固めた。今月1日には居酒屋大手ワタミの子会社「ワタミの介護」を買収しており、売上高はニチイ学館に次いで業界2位になる。
18日午後にも発表する。取得額は数百億円とみられる。メッセージの2015年3月期の売上高は789億円で業界3位。「アミーユ」などのブランドで有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を運営している。損保ジャパン日本興亜HDは今年3月に出資していた。
損保ジャパン日本興亜HDは、介護事業を将来的に自動車保険や火災保険とともに国内事業の柱に育てたい考え。今月1日には「ワタミの介護」を210億円で完全子会社化し、社名を「SOMPOケアネクスト」と改めた。
ただ、メッセージを巡っては9月、子会社が運営する老人ホームで入居者が相次いで転落死した問題が発覚。職員による虐待も明らかになり、厚生労働省は11月、介護保険法に基づいて業務改善を勧告した。買収が実現すれば、メッセージの信頼回復へ向けた方策も求められることになる。
損保ジャパンがワタミの介護を完全子会社化し、「SONPOケアネクスト」を立ち上げたのは先日もお伝えした通りですが、
今度はアミーユのメッセージを買収。
メッセージといえば、入所者の連続転落死で大いに業界を震撼させたあのSアミーユ川崎幸町をはじめ有料老人ホームを運営する業界大手企業です。
先日、メッセージが公表した社内での虐待81件という衝撃的なニュースもあり、その信用は失墜しています。
ワタミのレストヴィラとアミーユ、業界内で最も信用を落としている二つのブランドを損保ジャパンは抱えることになったのですが、
この信頼をどのように回復していくのか。
ブランド名のレストヴィラの名前は残すということでしたが、
これを機にブランド名も一新してイメージの改善を狙っていくのかもしれませんね。
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