ハッピーターンの亀田製菓が「ハッピーリターン制度」 育児や介護で退職しても職場に戻りやすく
亀田製菓が多様な働き方を支援するため、11月1日より新たな制度を導入したと発表した。その名も「ハッピーリターン制度」。結婚や出産・育児、家族の看護や介護などを理由に自己都合退職した従業員に対して、復職する機会を優先的に設ける「退職者復帰登録制度」だ。
制度の対象となるのは、「勤続3年以上で、結婚、妊娠、出産、育児、介護、看護、私傷病、配偶者の転勤の事由により退職した社員」。応募条件は「退職後6年以内で、心身ともに健康であり、希望する勤務地に通勤できる場所に居住している」としている。
制度導入の背景には、育児や介護などの理由で退職した社員が再就職することが厳しい環境となっている現状がある。そこで会社は「社員のワークライフバランスを尊重し、ライフステージに合わせた働き方の選択肢を拡げるため」と制度の趣旨を説明している。
広報担当者によると、同社ではこれまでも自己都合退職後に正社員として再入社するケースがあったというが、退職の際の面談で本人に「戻ってくる意思があるか」を確認することはなかった。
本制度の導入とともに、退職時に意思を確認するよう変更し、双方が復帰するかの意思疎通が取れるようになったという。会社にとっても経験を積んだ人材が戻ってくることは大きな利点になるということだ。
この「ハッピーリターン制度」だが、ネーミングはもちろん同社の人気製品である「ハッピーターン」から。知名度の高い同製品と、「ハッピー(幸せに)」「リターン(戻る)」を掛け合わせたとのことだ。
広報担当は「退職しても戻ってくることができるという選択肢が増えたことで、従業員に安心して働いてもらえたらと思います」と語っていた。
先日、安倍総理が介護離職ゼロという方針を発表しましたが、
特養を増やすことだけで直接的な解決にはつながらないのですから、
やはり雇用する企業側が介護休業制度の利用を促進させていかなければいけないですよね。
もちろん、復帰しやすい職場環境を作っていくためには
介護離職ゼロのための具体的な施策を国としても行うべきです。
ちなみに、ハッピーターンが大好きなJ1アルビレックス新潟のレオ・シルバ選手。
亀田製菓が製造販売する揚げ菓子「ハッピーターン」を好み、新潟のクラブ公式サイト上の「美味しくて感動した新潟の料理」と「好きな新潟のお菓子」というアンケートには、ともにこの洋風せんべいの名を挙げている。自ら決勝点をあげて勝利した2014年3月23日のサガン鳥栖戦では、マッチスポンサーの亀田製菓からハッピーターン1年分を贈られ、満面の笑みを見せていた。
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