広島の放火殺人事件で元介護福祉士に無罪判決
広島市東区の福祉施設で入所者の女性の布団に火を付け殺害したとして、建造物等以外放火、殺人、窃盗の罪に問われた広島県安芸太田町、元介護福祉士、入沢亜加音被告(22)の裁判員裁判の判決公判が16日、広島地裁で開かれ、伊藤寿裁判長は放火と殺人罪については無罪とし、窃盗罪のみ認め、懲役1年6月執行猶予3年(求刑懲役20年)を言い渡した。
起訴状などによると、入沢被告は平成24年12月5日、広島市東区の福祉施設で、入所者の女性=当時(85)=が寝ていたベッドの掛け布団にライターで火を付け、焼死させるなどした-とされた。
入沢被告は昨年1月17日に逮捕され放火への関与を認めたが、その後、無罪主張に転じていた。公判で弁護側は、直接の証拠はなく、自白は誘導的な取り調べによるもので任意性がなく、信用できないと主張した。
以前、広島の施設で入所者の布団にライターで火をつけて焼死させたという疑いで介護福祉士が逮捕されたという事件を紹介しました。
その判決が今回出たのですが、無罪という判決でした。
物的証拠などもなく、本人の自白だけが頼りということでしたが、それが信用性を欠くことから無罪という判決に至ったようです。
本人から直接コメントしてもらっているTBSのニュース動画もありますので、ご覧ください。
介護福祉士が入居者を殺害するという衝撃的な事件でしたが、
ではなぜ入居者は殺害されなければいけなかったのか。
ホスピス・ナーシングホームというその人らしい生活を送りながら死を迎えようと願っている人が
このような死に方を迎えなければいけなかったのか。
その死と向き合ってきた残された遺族や関係者の思いも計り知れません。
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