福祉用具の“相場”など公表へ-厚労省、テクノエイド協会のHP通じて
厚生労働省は、介護保険が適用される福祉用具の貸与価格の“相場”などについて、福祉用具に関する調査研究や開発などを手掛けるテクノエイド協会のホームページを通じ、公表する方針を固めた。「全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議」で明らかにした。
既に一部の自治体では、福祉用具を利用する人に対して平均的な貸与額などの情報を提供している。しかし、介護保険の適用を受ける福祉用具を使う人以外は、その情報が得られない上、すべての自治体が情報提供しているわけではない。
こうした状況に対し、関係者からは、利用者が適切に福祉用具を選択できるようにするため、信頼できる価格情報の公表を求める声が上がっていた。さらに、昨年12月に取りまとめられた社会保障審議会介護保険部会の「介護保険制度の見直しに関する意見」にも、「ホームページ上で福祉用具の価格情報の公開の取り組みを進めることが適当」とする見解が盛り込まれた。
介護保険部会の取りまとめを受け、厚労省では福祉用具の貸与価格の公表方法を検討。介護保険の適用を受ける福祉用具のうち、保険請求されたすべての福祉用具について、その特徴や全国の平均貸与価格をテクノエイド協会のホームページで公表する方針を固めた。“相場”とも言える全国の価格の最頻値についても、公表する方針という。公表は来年4月に開始される予定。
介護保険サービスによって得られる報酬は介護報酬として既に定められているため、
価格面での自由競争が制限されています。
ただ、価格面で自由競争のできるサービスとして最も大きなものが、この福祉用具です。
自由に価格を決定できるため、同じ商品を利用していても、貸与する事業者によって金額に差が生まれています。
アフターフォローなどの無形のサービスも価格に転嫁されるわけなので、
商品の価値だけを取って金額を決めているわけではないと言う主張もわかりますが、
まったく同じ商品で金額が大きく違うのは納得ができないという方も多いはずです。
また、この4月には消費税の増税により、価格改定として、増税分だけ単価を上乗せする業者もあります。
こういった部分でも金額の差は今後広がっていくことも予想されます。
でも、最頻値も重要ですが、最高値・最安値の方が興味ありますよね・・・。
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