介護老人施設:RSウイルス?2人死亡 茨城・常総
茨城県などは24日、同県常総市菅生町の介護老人保健施設「葵(あおい)の園・常総」で、入所者34人と職員2人が発熱やせきなどを訴え、入所者の男女2人が死亡したと発表した。入所者7人から呼吸器系の感染症の原因になるRSウイルスが検出されたが、県は「死亡者からはウイルスが出ておらず、因果関係は不明」としている。
県保健予防課によると、今月6日以降、入所者が相次いで発熱などを訴え、13日に90代女性、16日に80代男性が死亡した。死因は肺炎などだった。現在、入所者10人が入院しているが、いずれも快方に向かっているという。RSウイルスは高齢者が感染すると重い気管支炎や肺炎の原因になる。乳幼児への感染が多い。
ノロウイルスの集団感染やインフルエンザの集団感染など、
介護施設でも発生事例が増えております。
そこに、今回、RSウィルスによるものと思われる2名の死亡というニュース。
施設は葵会の介護老人保健施設、葵の園常総でした。
RSウィルスというと、乳幼児が感染するというイメージが強いのですが、
厚生労働省のRSウィルス感染症に関するQ&Aにもこのように書かれています。
RSウイルスは高齢者においても急性のしばしば重症の下気道炎を起こす原因となることが知られていて、特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります
ということで、集団感染には特に注意が必要なのですが、
やっかいなのは、潜伏期間にも感染力が強く、完治後も3週間も感染力があるそうです。
接触感染と飛沫感染の両方があり、口や鼻だけでなく、目の粘膜などからも感染するということなので、
マスクをするだけでは防げないということです。
施設などの共同生活の場で広がったらかなりやっかいですよね。
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