介護ロボット「利用したい」6割 内閣府世論調査
内閣府は12日、「介護ロボットに関する特別世論調査」の結果を公表した。介護ロボは介護・福祉の現場で歩行や入浴などを補助する先端機器。在宅介護する際に「利用したい」「どちらかといえば利用したい」の回答が合計59.8%だった。介護を受ける際に「利用してほしい」「どちらかといえば利用してほしい」と答えたのは計65.1%に上った。
8月1~11日に全国の20歳以上の男女3000人を対象に実施。1842人から回答を得た。
介護ロボットの魅力について(複数回答)は「介護をする側の心身の負担が軽くなること」(63.9%)がトップ。介護経験がある人に苦労したことを複数回答で尋ねると「排せつ」(62.5%)、「入浴」(58.3%)、「食事」(49.1%)の順となった。
介護をする側としては59.8%が介護ロボットを利用したい、
介護をされる側としては65.1%が介護ロボットを利用してほしい。
介護ロボットへの期待は、どちらかというと、
介護をする人よりも介護を受ける側の方が大きいようですね。
もちろん、そこには介護ロボットを使いこなせるのかどうかという不安があるのも要因の一つとしてあるでしょうね。
そして、介護の肉体的な負担を家族にかけたくないという思いも大きいのではないでしょうか。
価格や操作性、安全面などに対して要望が高まっていますが、
それらをクリアしたとしても、ロボットを使っての介護というイメージが
在宅介護を支える人たちの間で共有できていないと難しいですよね。
追記
当初、介護ロボットは利用者の移乗動作をすべて全自動で行うというものや、食事を利用者の口に運ぶというスプーンロボットなどが想定されていました。
現在は人が行う動作の労力軽減のためのロボットが中心になっている印象です。
ロボットを使用する側が以下に活用していけるかは大きな課題でした。協力施設などでの実証を重ね、現場でも戦力となっています。
介護ロボットは現在、施設などを中心に活用が広がっています。
職員が行う移乗動作などの負担軽減を目的としたパワードスーツや見守りセンサーなど、職員をサポートするロボットの存在を目にすることが多くなりました。
ロボットと介護職の共存が進んでいるのは、人の介護が中心になっていることへの安心感も強いのでしょうね。
施設側も助成金が受けられる仕組みなどを活用して積極的に導入を進めています。
人手不足も深刻化する今、ロボットが介護職員の仕事を奪うのではなく、ロボットが介護職員の負担を軽減するためのパートナーになるという構図になっています。
その先を考えると、在宅部門へどう導入をしていくかは大きな課題になりそうです。
さらなる開発に期待ですね。
2019年11月追記
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