女性介護職員、利用者を裸でトイレに行かせる
大分県別府市北鉄輪(きたかんなわ)の高齢者介護施設「茶寿苑(さじゅえん)」で、女性介護士(65)が女性利用者を裸でトイレに行かせるといった虐待を繰り返したとして、市が高齢者虐待防止法に基づき、施設に改善を指導していたことが分かった。
市は、この介護士が70~80歳代の利用者6人に対し、9件の虐待を行い、介護放棄も1件あったと認定している。
市などによると、介護士は日帰りの利用者らを担当。昨年5~12月、入浴中に排せつを訴えた70歳代の女性を裸のままトイレに行かせたり、別の女性利用者を移動させる際に手荒に扱ったりした。利用者に「一番偉いのは私だ」などと威圧的な態度も示していたという。
内部通報を受け、県と市が今年5、6月に全職員から聞き取り調査を実施。介護士は虐待を認め、「申し訳ありません」と謝罪したという。
市は6月10日付で施設に改善計画書の提出を指示した。さらに、施設の人員配置に問題があったとして、介護報酬の一部の返還を求める方針だ。
施設を運営する社会福祉法人恵愛会は、この介護士を介護業務から外した。甲斐敬造理事長は「大変申し訳ない。再発防止に努める」と話している。
すでに9件の虐待が認定されていますが、
訪問介護の業務も担当していた時があるようで、明るみに出ていない虐待というものがまだまだあることも考えられます。
そういった行動を周囲の職員がとめることができなかったのは、
施設内部でのヒエラルキー的な問題があったのではないでしょうか。
内部通報という手段に解決を求める前にそれを改善することができなかったのは管理体制の問題でもあります。
また、虐待が発覚し、改善計画書の指示が6月に出されているのですが、
この職員の処遇として、介護業務から外した、だけであり、
虐待を受けていた利用者や家族の心情として、その対応は到底納得できるものではないと思われます。
ホームページ上でもこの件に関する一切のコメントはないようです。
虐待という行為に対しての意識が問われる部分でもあります。
社会福祉法人恵愛会 茶寿苑ホームページ
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