介護職員の技術や知識、7段階で評価 内閣府
内閣府は、現場で働く介護職員の技術や知識の水準を7段階で評価する「キャリア段位制度」を来年1月にも本格的に始める。実践能力の客観的指標となる「段位」の認定を導入することで、仕事のやりがいや職場定着率の改善につなげるとともに、熟練度の高い人材育成を図る狙い。
同制度は今年6月に内閣府が実施した府省庁版事業仕分けで「廃止」と判定されたが、予算額を縮減した上で岩手、宮城、福島の被災3県で先行実施することにした。徐々に実施地域を広げ、2020年度までに13万人を認定する目標だ。
段位は基本的な知識や技術を身に付けたレベル1から、技量や指導力に応じて上がり、最上位のレベル7まで設定。あらかじめ講習を受けた介護事業所内の評価者が、段位取得を希望する職員の技術を日常の仕事の中でチェックし、第三者機関による外部評価も加える。介護福祉士の国家試験合格や同養成課程修了などの経験も考慮する。
厚生労働省の外郭団体、シルバーサービス振興会が年明けにも評価者の養成講習を開催。その後、数カ月かけて取得希望者への評価を行う。来年中にも段位取得者が誕生しそうだ。
介護職のキャリア段位制度が来年1月から被災3県で先行実施されることになりました。
モチベーションを上げるという意味で、
介護の技術を評価するという取り組みはとてもいいと思います。
ただ、この評価を行うのが、介護事業所内の評価者というのがポイントです。
同じ職場内で、人間関係などもあり、果たして公平な評価ができるのか。
また、事業所間で評価の基準にばらつきができては、意味がありません。
これまで働いていた事業所では高い評価を受けていた技術が、
別の事業所に移ったら低く評価されたとしたらどうでしょう。
国家資格の介護福祉士でさえ職場内では評価されなかったり、
雀の涙ほどの資格手当しか出ないような事業所が多い中で、
この段位制度が介護職の離職防止ややりがいの向上につながるのでしょうか。
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