認定介護福祉士の養成研修、4、5百時間に- 在り方検討会が中間まとめ
介護福祉士の上位資格として導入が検討されている認定介護福祉士(仮称)の研修制度や資格認定制度について検討している日本介護福祉士会の「認定介護福祉士(仮称)の在り方に関する検討会」(委員長=太田貞司・神奈川県立保健福祉大教授)は10日、中間まとめを公表した。認定介護福祉士の養成カリキュラムの研修時間を、400時間から500時間までの間で設定することなどが盛り込まれている。
同検討会は、昨年1月に取りまとめられた厚生労働省の「今後の介護人材養成の在り方に関する検討会」の報告書で、介護福祉士資格を取得した後のステップアップとして認定介護福祉士の創設が提言されたことを受け、設置された。事務局を務める日本介護福祉士会の関係者のほか、介護関係者や大学関係者らが参加。オブザーバーとして厚労省社会・援護局福祉基盤課の担当者も出席し、認定介護福祉士が果たすべき役割や、資格を得るための実務経験、研修の在り方などについて昨年8月から今年3月まで、定期的に議論を重ねてきた。
介護福祉士の上位資格として導入される予定の認定介護福祉士ですが、
研修時間が400時間から500時間までの間を設定すると。
それでも受けたい人はいると思うのですが、
それだけの時間や費用を費やせる人はあくまで一握りの人になります。
高い技術や知識を持って、現場でリーダーシップを発揮している介護福祉士であっても、
それだけの時間と費用が捻出できない人は上位資格を取得できない。
認定介護福祉士という資格をつくることは、キャリアアップのため手段にはなり得ないでしょう。
それとあわせて、受講するための基準として設けられている要件も提示されています。
資格を得るための介護の実務経験については、7-8年以上を想定。望ましい条件としては、▽介護職によるチームのリーダーとしての実務経験▽居宅・居住(施設)系の両方での生活支援の経験-を挙げている。
そもそも実務経験7-8年もやっている人に、
500時間の研修って、いったい何をどう教えるつもりなんでしょうね。
医療についての話ばかりになりそうですが、
それならば医療を専門的に勉強して看護の資格を目指した方が早いような気もします。
それと、「居宅と施設両方での生活支援の経験」という条件が望ましいとされています。
同じところでずっと勤務を続けていることよりも、
在宅も施設も経験していることを条件に挙げているのは、
確かに意図としてはわからなくもないのですが、
その人のキャリアプランの中で転職という選択が求められる場合があるので、
それを条件としてしまうことについてはいかがなものかなと。
※追記:
こちらのサイトで認定介護福祉士についての情報をまとめていますので、ご覧ください。
認定介護福祉士ナビ
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