特養入所待ち42万人 重い「要介護度」4割超
厚生労働省は22日、特別養護老人ホームへの入所を希望している待機者が全国で約42万1000人(12月集計)だったと発表した。
待機者を1~5までの要介護度でみると、重い4~5の人が約17万9000人(42・4%)に上った。うち約6万7000人(16・0%)は、在宅で家族らの介護を受けている。
2006年の厚労省調査では、特養待機者は重複申し込み分も含めて約38万5000人。増加傾向にあり、特養の整備が需要に追い付いていない現状が裏付けられた形だ。
在宅の待機者は計約19万9000人で、全体の47・2%を占めた。在宅以外では、病院や診療所(約5万4000人)、介護老人保健施設(約7万2000人)、グループホーム(約1万3000人)、介護療養病床(約1万1000人)が多かった。
都道府県別の内訳は発表していない。
待機者調査は、国会などで問い合わせが多かったことから厚労省が6月、都道府県に調査協力を依頼する文書を送り、市町村を通じて、最新の入所申し込み状況を調べるよう求めていた。特養の入所について、厚労省は「介護の必要な程度や家族の状況などを考慮し、入所してもらう仕組みだ」としている。
入所待機者数42万人と言っても、
入所申し込みは各施設に直接行うもので、複数の施設に申し込む方が多いことから、
延べ42万人であって、実数とはいえません。
特養入所には各自治体で独自の基準を設けているところも多く、
入所基準の見えにくさが不安感を膨らませていますよね。
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