特養の介護士を起訴猶予 高温風呂のやけど死亡事故 福岡地裁
福岡県東峰村の特別養護老人ホーム「宝珠の郷」で昨年10月、入浴介助を受けた武内サノエさん=当時(92)=が大やけどを負って死亡した事故で、福岡地検は31日までに、業務上過失致死容疑で書類送検されていた大分県日田市に住む50代の女性介護士を起訴猶予とした。処分は30日付。
事故は昨年10月28日に発生。介護士は浴槽の湯の温度を確認せず、高温になっていた湯に武内さんを入れてショック死させた疑いで、2月に書類送検された。
福岡県警によると、湯の温度は通常42度に設定されているが、ほかの職員が調整装置に触れたため約50度になっていたという。
結果的に、利用者は死に至ったわけですが、
女性介護士には起訴猶予という判決がくだされました。
その背景として、
書類送検されていた女性介護士自身が湯温を設定したわけではなく、
他の職員が湯温調整を行ったため、その女性介護士だけを罪に問うことも難しいわけですし、
湯温確認のミスという瑕疵によるものということでの判決だったということではないでしょうか。
介護職が裁かれる時代、
人の生死と非常に近い場所で働く介護職員にとっては、大きなプレッシャーとなります。
介護を仕事にする人たちが安心して働ける環境を社会全体で作っていくことが大事ですね。
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