高齢者向け食品・食材市場1.6兆円
富士経済(東京都中央区)はこのほど、2008年の高齢者向け食品・食材市場、介護食品市場の調査結果を発表した。「高齢者施設向けの食材市場」「病者・介護食市場」「宅配・配食サービス市場」の合計を1兆5902億円(前年比1.5%増)と見込んでいる。
病者・介護食市場は、商品の多様化や品質の向上、需要の広がりなどにより年々拡大しており、特に在宅介護に注目が集まっている。
宅配・配食サービスでは、食材宅配は前期高齢者の利用が多く、完成食宅配は後期高齢者の利用が多くなっている。完成食宅配は、低価格で急拡大している事業者も見られることから、低価格化が重要な要素となるほか、メニューや配送形態、サービス内容などを個別にアレンジする仕組みをつくることで、アクティブシルバーを含む広い範囲の高齢者の利用可能性があるという。
今後も、高齢者向けの食事関連サービスなどが大きく伸びていくことが予想されます。
特に、配食サービス。
単身の高齢者世帯も多く、訪問介護での家事援助への制限もあるなかで、
配食サービスにかかる期待は大きいのではないでしょうか。
団塊の世代といわれる世代が高齢者となることで、
食に対する意識・こだわりが強い新しい顧客層が生まれると考えられます。
高齢者向けの食事、ではなくて、
そのなかでも高級志向なものであったり、
素材を厳選したものであったりと、
さまざまなサービスが広がっていくことでしょう。
その反面、低価格路線を打ち出した配食サービスなども生まれ、
高齢者の食はますます多様性をもったものになるでしょう。
食事にこういった質の違いが生まれる反面、
介護サービスには質の違いが見えにくく、差別化も難しいところですよね。。。
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