豊田の施設経営者ら逮捕 介護給付費不正受給事件で
愛知県豊田市の高齢者介護福祉施設「ひだまりとよた」の介護給付費不正受給事件で、県警捜査二課と豊田署などは23日、詐欺の疑いで、施設の運営会社社長小坂龍生容疑者(44)=名古屋市瑞穂区、別の詐欺未遂罪などで起訴=ら3人を逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、同社役員桜井裕子容疑者(49)=同県日進市=と「ひだまり」の介護事業を担当していた別の会社役員田代政之被告(43)=名古屋市北区、別の詐欺未遂罪などで起訴。
調べでは3人は、2005年4月から6月にかけて、「ひだまり」の利用者数人分を水増しして給付費を請求、利用者の住所地である豊田、日進両市から、1246万円をだまし取った疑い。3人ともおおむね容疑を認めているという。同署などは、ほかにも二千数百万円をだまし取っていたとみて、捜査している。
3人は、日進市にある関連の有料老人ホームの寝たきりの入所者を水増し請求に利用。「ひだまり」への立ち入り調査の際には、同ホームの寝たきりの入所者を、一時的に「ひだまり」へ移し、発覚を逃れていたという。
一時的にとはいえ、こういった不正の道具にされるために移されてしまった利用者の気持ちというものは、
まったく考えられなかったのでしょうか。
別の記事から読み取ると、この件の背景が浮かび上がってきます。
捜査2課によると、小坂容疑者は「入居者が集まらず、経営が苦しく架空請求を指示した」と供述している。
グループホームは地域によっては飽和状態になり、
少ない運営資金、賃金の安さから定着しないスタッフ、そして集まらない入居者。
行き着くところがこういった不正だったということも言えるのかもしれません。
第三者評価を受けた際も、運営に関する項目などで改善するよう指摘されている箇所がいくつも見られていますね。
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