外国からの介護職受け入れ「日本に問題」
介護保険の利用者と家族・事業者・労働者らが共同で制度の改善を国や自治体に要請することを確認した「介護フォーラム2008」(同フォーラム実行委員会主催。3月15日、東京都内で開催)-。今回のフォーラムでは、外国人介護労働者の受け入れ問題も示された。講師を務めた健和会・看護介護政策研究所の宮崎和加子所長は、介護職が不足しながらも日本の受け入れ基準は他国と比べて厳しい現状にあると指摘。加えて、介護職の報酬が一般労働者の約7割といわれる中、「(外国人介護労働者は)他の国と比較して日本に魅力を感じるだろうか」と、労働条件の整備の重要性を強調した。
依然として進まない外国人介護労働者の労働環境整備。
研修期間中は給与が出ない、日本語が使えるようにならなければいけない、さらに、その後の給与も間違いなく安い。
わざわざ日本を選んで介護の仕事に来る外国人がどれだけいるのでしょうか。
介護の仕事以外のほうが収入も期待できるのであれば、あえてそこまでして日本の介護の仕事を選ぶはずが無い。
実際、外国人を受け入れている特別養護老人ホームについての記事がありましたので紹介します。
介護:現場で外国人活躍 背景に人出不足--横浜の特養「よつば苑」 /神奈川
介護の人手不足が深刻化する中、横浜市保土ケ谷区の特別養護老人ホーム「よつば苑」(定員120人)では在留資格を持つフィリピン籍とカンボジア籍の男女計5人が働く。パートや派遣という形だが、同市福祉事業経営者会によると、外国人が5人も働く特養は珍しい。海外から多数の介護福祉士候補者が来日するとされる経済連携協定(EPA)が話題になる中、注目される。
よつば苑の職員は計63人。うち4人はフィリピン籍で、1人はカンボジア籍だ。入所者の女性(75)は「やさしいですよ。こまやかで、よく働いてくれる」。職員の長田栄作さん(23)は「元気でパワーがある。レクリエーションでも僕みたいに控えめに接してしまう所がない」と言う。昨年5月から本格的に採用を始めた碓井義彦施設長(39)は「人材不足が厳しく、将来は外国の労働者に就いてもらうしかない。今から慣れておいた方がいい」と話す。
ネックもある。介護記録の読み書きができないことだ。日本に来て6年になるフィリピン籍の姫野マリアさん(48)は「一番大変だったのは利用者さんの名前を覚えること」と打ち明ける。碓井施設長も「受け入れはあと数人が限度」と言う。
65歳以上の高齢者人口が66万人に上る横浜市では、介護人材不足が深刻化。市は08年度予算案で、海外からの介護人材の就労支援に2500万円をつけ、EPAに基づき30人程度をまとめて受け入れる方針だ。
記録を読み書きできないで介護の仕事ができるのかというと、
さすがに不安も感じますが。
国家試験は日本語で出題されるので、日本語ができることがひとつの最低条件となりますが、
准介護福祉士として働くのであれば、試験を受験さえすれば、
日本語の読み書きができなくでもいいということになるんですよね。。。う~ん。
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