ヘルパー1級課程、12年度に廃止へ
厚生労働省は2012年度をめどに訪問介護員(ホームヘルパー)養成1級課程を廃止する方針を固めた。2級課程は当分の間続ける考え。
厚労省は介護職の専門資格について、国家試験に合格した介護福祉士と、一定時間の研修を修了すれば認定されるヘルパー2級では提供するサービスの質に差があるとして、将来的にヘルパー1級と2級をなくして介護福祉士に統一する方向で検討している。ヘルパーが介護福祉士資格を取得できるよう、2006年度に「介護職員基礎研修」を創設。研修修了者が介護福祉士国家試験を受験できるようにする仕組みを現在検討中だ。
研修修了者はヘルパーの任用資格を得られるため介護現場で働くことができ、サービス提供責任者になれる。500時間の研修が必要だが、ヘルパー有資格者には研修時間の免除がある。ホームヘルパーの資格自体はすぐにはなくならないが、3級課程修了者は09年度から介護報酬の算定要件から外れるなど、厚労省は段階的に介護福祉士に統一する方針だ。
厚労省は2月27日、自治体の介護保険担当者向けの会議で、「まずは訪問介護員1級課程について、2012年度をめどに介護職員基礎研修に一元化を図る予定」と述べ、サービス事業者や関係団体などに周知するよう求めた。2級課程については「こういうルートも必要だということもあるので、当分の間は養成を継続する」と述べた。
ホームヘルパー1級課程がなくなります。
しかし、もともとこのホームヘルパー1級に関しては問題点も多かったことは事実です。
現時点では、介護の基礎資格が事実上「ホームヘルパー2級」なので、
その上級資格として、普通に考えれば「ホームヘルパー1級」のはずですが、
「介護福祉士」という国家資格があることで、ホームヘルパー1級の上位資格としてのメリットが薄れているのです。
追い討ちをかけるように、
介護の基礎資格を介護福祉士にするという決定もなされ、
ホームヘルパー1級は、上位資格であろうと、国家資格で無い以上、介護実務に立ち入ることは許されないわけで、
資格としてのメリットも失われてしまったわけです。
ということで、厚生労働省としては、邪魔な資格なんでしょうね。
残る2級と3級もいずれ消えることになるのでしょうね・・・。
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