未来の介護『大丈夫?』 ハンガリー人東大生が見た日本の現場
ハンガリー出身の東大生が、介護現場を回って卒業論文を書いた。テーマは「外国人介護労働者の受け入れ問題」。人手不足に悩む業界だが、高齢化の進展で要介護者が増えれば、避けては通れない問題だ。そんな日本の介護現場をどう見たのか。
ビクトルさんが感じているのは、現場と制度の温度差だ。特に、介護の専門性ばかり要求されることに疑問を呈する。「日本語での記録など一部は、制度で示す専門性が求められるが、外国人ヘルパーと働いた経験のある現場職員の多くが重視したのは『人柄』だった」
面白い記事だったので、紹介させていただきました。
外国人介護労働者の受け入れに関して、受け入れ側である日本の介護現場の反応は冷ややかです。
ただ、外国人介護労働者として受け入れられるかたがたのほとんどは海外のエリート層です。
おそらく、多くは日本の介護労働者よりも高い教育を受けている人たちになります。
外国人に介護なんてできない、外国人のケアは日本人のケアに劣る、と考えている人も多いようです。
日本人の血が流れていて、肌の色が同じで、日本語がうまいということと、介護の質は関係ありません。
同じ介護労働をしていて、外国人だからと待遇に差をつけるというのはおかしな話です。
「いずれにせよ、国内だけでは介護労働力が不足する」と指摘。「今回の受け入れを準備期間ととらえ、長期的政策が不可欠だ」と強調する。
とにかく、まずはこの人材不足に対して、何か手を打たないことにはどうにもならないのですが、
一方でそんな危機感を感じさせない職場も多いと感じています。
職場内での集団でのいじめ、パワーハラスメントなど。。。
そういった現場での危機感の欠如が、
外国人労働者受け入れに対しての反応にもつながっているのかもしれませんね。
ちなみに、
在日フィリピン人介護士協会のホームページがオープンしたそうです。
こういった支援団体が機能することで、
フィリピン人介護士のネットワークや労働環境の整備などが行われていけば、
フィリピン人介護士は介護の場面でも大きな役割を担うことができるのではないでしょうか。
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