2014年には180万人もの介護難民が出現か!?
週刊ダイヤモンド』11月10日号(ダイヤモンド社刊)の特集「決定版・介護全比較」では、予算・症状・ニーズ別で、介護施設を徹底調査している。
http://diamond.jp/series/newdw/11_10/
医療技術の発達は長寿と共に、課題山積の介護問題をあらわにした。
2009年4月にスタートする「第4期介護保険事業支援計画」では介護保険制度の見直しが実施されることが予定されているが、この中には介護保険の自己負担割合の増加や、軽度の要介護者への給付打ち切りが織り込まれることが確実視されている。特養(特別養護老人ホーム)の入居待機者は約39万人、2011年度に廃止される介護療養型医療施設の利用者から溢れる人が最大6万人と予測されていることから、要介護者の人数が2011年度を境に約45万人発生すると推定されている。
が、この数値とは別に、有料老人ホーム建設の総量規制が7年後の2014年に180万人もの介護難民生み出す引き金を引くことになりそうなのだ。
この総量規制による、2014年度の施設整備計画では、諸々の介護予防効果が期待されたにせよ、290万人の要介護者数が推計されている。
さらに、その総量規制の枠内で有料老人ホームの整備がなされたとしても定員数は108万人分しかない!残る182万人分はどう見積もっても圧倒的に施設が不足することになる。
これが180万人の介護難民が出現するという極めて厳しい未来予想図だ!
おなじみの経済誌、週間ダイヤモンドで介護についての特集が組まれています。
有料老人ホームの総量規制に関しての問題だけではなく、
有料老人ホーム1001施設の格付けも行われているようです。
正論過ぎて申し訳ありませんが、有料老人ホームという、高齢者の住まいの場に関して、
それをランク付けするという行為自体をナンセンスといわざるを得ません。
そこに住まう人の価値観によって、その施設の印象は大きく異なります。
ランキングの上位の施設であることと、その人にとって快適な住まいであることとは、
まったく別次元の問題です。
そして、24時間365日変化を続ける高齢者施設、正しい評価を出して順位を決めることができるわけがありません。
住まいの価値を決めるランキングとしてはまったく意味を持たないものかもしれませんが、
ただ、そこで働くスタッフにはひとつのモチベーションとなる可能性もあります。
閉鎖されている傾向の強い施設に対して、こういった目が入るということで、
スタッフが高い意識を持ってケアにあたれることを期待します。
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