稲城市 ボランティア制度 高齢者が介護参加
高齢者自身がボランティアとして介護に参加する「介護支援ボランティア制度」が九月から、東京都稲城市で始まっている。ボランティア活動を通じて高齢者の社会参加を促し、介護予防につなげようという狙いだ。取り組みは広がっている。
介護支援ボランティアの対象は六十五歳以上の高齢者で、介護保険料の滞納がない人。先月から受け付けを開始し、今月二十日までに登録者は百七十五人となり、市が目標に掲げた百人を突破。「上々の滑り出し」(同市高齢福祉課)という。
地域に飛び出し元気に
活動は、特別養護老人ホームなど市が指定した施設で、入所者の話し相手や外出、散歩の補助などを行う。同制度を発案した同課の石田光広課長は「高齢者が地域活動に参加することで、元気なお年寄りが増える、介護予防につながる」と説明する。
ボランティアには特典がある。市が発行するボランティア手帳に活動ごとにスタンプを押してもらう。一時間程度の活動で一スタンプ、一日二スタンプが上限。スタンプは一年間五千円(五十スタンプ)を上限にボランティアに交付金が支給される。交付金は自分の介護保険料に充当できる。
東京都世田谷区も来年度から「せたがや介護支援ボランティア制度」を始める。活動一回二時間程度で五十円相当のシール一枚がもらえる。年間で一人百二十枚(六千円相当)を上限に換金できる。同区は同制度のボランティア参加者を約千五百人と見込む。
稲城市ではじまったボランティア活動実績により介護保険料が減免されるという制度ですが、
登録者数が予想以上に増えているという結果がもたらされました。
登録者数が伸びていても、
実際に活動するボランティアの数であったり、
継続してボランティア活動に参加する数であったり、
まだまだこの登録者数だけでは、制度の評価という面では判断材料にはならなそうです。
高齢者の閉じこもりが防止できたのか、
介護予防に効果があったのか、
減免された介護保険料はどの程度の金額になったのか。
そういった評価が出る前に、
世田谷区でも同じ取り組みを行うことになっています。
果たして、この制度で何がもたらされるのか。
稲城市がどのような評価を出すのかに注目していきましょう。
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