グッドウィル折口会長、株主総会で不正問題を謝罪
グッドウィル・グループの株主総会が28日、東京都内のホテルであった。折口雅博代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)が、子会社コムスンの一連の不正問題について株主に「多大なご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪。介護事業から全面撤退し、人材派遣事業で経営を立て直す方針を示した。
午前10時からの総会には792人が出席。前年より1時間ほど長い約3時間で終わった。法令順守体制強化のため元検事の赤松幸夫氏ら3人が社外取締役に就くなど、経営側提案の3議案は承認された。株主からは「不正問題の真相を教えてほしい」「信用して株を買ったのに大損をした」などと経営陣を非難する意見が相次いだ。
折口会長は、07年6月期連結決算で407億円の当期赤字となり、上場以来初の無配になったことも陳謝。08年6月期は、人材派遣事業に集中することで120億円の当期黒字への転換と、復配をめざすとした。
不正請求・不正申請ばかりが問題視されているコムスンですが、
実際は不正を行ったことではなく、
それに対する行政処分(取得した報酬の返還)への対応があまりに不誠実だったためにこのような事態となったわけです。
現に、同じ不正を行っていたニチイとジャパンケアとがコムスンの事業の大部分を受け継いで
大きく事業拡大しているわけですから。
今回のような事態になったのその背景を分析できなければ、
人材派遣分野でも同じように痛手を受けることは十分ありえるかなと思います。
また、こういった事態を生んでしまった厚生労働省の介護保険運営にも疑問が残ります。
ニチイやジャパンケアも含め、反省すべきなのは本当にコムスンだけなのか、
事業者はもう一度見直してみる必要があるのではないでしょうか。
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