認知症の夫の介護に疲れ絞殺、妻に懲役4年…山口地裁判決
介護に思い悩み認知症の夫を絞殺したとして、殺人罪に問われた山口県周南市清光台町、間八重子被告(67)の判決公判が26日、山口地裁で開かれた。山本恵三裁判長は「周りに迷惑をかけないよう一人で介護を担っていた被告が将来を悲観した衝動的な犯行だが、公的、私的に援助を求める手だてがあったのに取らなかった」として、懲役4年(求刑・懲役7年)を言い渡した。
判決によると、間被告は認知症を発症した夫の紀裕(のりやす)さん(当時67歳)を約2年間、自宅で介護していた。だが症状が悪化し、介護に疲れ果てたことなどから、夫を殺害して自殺しようと決意。5月8日午後11時ごろ、居間で寝ていた紀裕さんの首をネクタイで絞めて窒息死させた。間被告も自殺を図ったが未遂に終わった。
言い渡し後、山本裁判長が「生き残ったのだから、ご主人の分まで生きてください」と諭した。
介護を社会化するというのが介護保険の目的であるならば、
介護を一人で背負おうとしていた被告の行動は介護保険のテーマに反するものであったわけです。
そこで、なぜサービスを利用しなかったのか、サービスを使うのに何らかの障害や使いづらさがあったのか、
どうすればこの夫婦はこんな結末を迎えずにすんだのか、
そういった部分が掘り起こされていくことを期待します。
けれど、
「生き残ったのだから、ご主人の分まで生きてください」
という言葉はずいぶんと重いですね。。。
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