コムスン在宅介護事業の譲渡、熊本県で辞退
介護大手コムスンの在宅介護事業譲渡を巡り、第三者委員会から熊本県の引受先に選定されていた熊進企画(熊本市、麻生伸一社長)が辞退を通知していたことが16日分かった。条件面などでの交渉が不調に終わったためとみられる。コムスンの在宅介護事業の譲渡では45都道府県ですでに契約が結ばれたが、辞退は初めて。
熊本県での辞退を受け、コムスン側は週内にも新たな引受先候補を選び、契約の交渉に入る。選定にあたった第三者委員会の事務局は委員の決めた基準に従って複数の候補を挙げていたもようで、近く2番目の候補を委員に提示。了承を得られ次第、正式決定するとみられる。
熊進企画は14日に辞退を通知した。具体的な理由は明らかにしていない。麻生社長は16日、「利用者や職員の方々を安心させられなかったことには大変責任を感じている」と説明した。
コムスンの譲渡先問題で、このように交渉がまとまらなかったケースは初めてとなります。
ひとつ考えられることは、
熊本のこの事業者熊進企画は全国展開をしている大手事業者ではなく、地域に根ざした事業者で、
持っている事業所数も訪問系でひとつとデイサービスでふたつのようです。
訪問介護に関して言えば、65名の職員がいるものの、常勤換算にすると18名。
介護福祉士の数も3名。
規模だけを考えると、
県内に21箇所の事業所を構えたコムスンに比較すると、買収というイメージはまったく感じられません。
関係者によると、譲渡額など様々な条件を決める際、熊進が求めた経営情報をコムスン側が十分には示さず、交渉が難航していた。また、正式契約前にコムスン従業員と接触することが禁じられていたのに、熊進が従業員と接触したことにコムスン側が反発したことも響いた。
やはり大きかったのは譲渡額に関する問題ではないかなと推測されます。
果たして、この交渉は白紙になってしまうのか。
利用者さんにとっては不安な日が続きそうです。
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