大腸からスプーン、老人ホーム入所女性
今年6月、八王子市の特別養護老人ホームに入所していた61歳の女性が、おう吐を繰り返して病院に運ばれ、大腸からおよそ15センチのスプーンが見つかりました。スプーンは摘出されましたが、女性は容態が悪化し、1週間後に死亡しました。
「大腸の中でスプーンが見つかったことを誰も気づかないということは、施設にとって重大な責任だと思う」(多摩シルバーハウス 成田 稔 嘱託医)
施設側は、女性は寝たきりの状態で、自分で食事をとることはできなかったとしています。
女性の死因は「水頭症」で、スプーンとの因果関係はわかっていませんが、警視庁はスプーンを飲み込んだ経緯について関係者から事情を聴いています。
別の記事で見ると、奇妙なことに気がつきます。
老人ホーム:入所女性の腸内からスプーン…1週間後に死亡
施設側は毎日新聞の取材に「全職員から話を聞いたが、誰もスプーンをのみ込んだ事実は知らなかった。事件か事故かは分からない」と話している。女性は02年に脳出血して以来、脳脊髄(せきずい)液が頭の内側で過剰にたまり、記憶障害などを起こす「水頭症」の症状があったという。車いすの生活で介護が必要な場合もあったが、食事は自分で取ることができた。
女性が自分で食事を取ることができたのかということについての情報がまったく異なっています。
たとえば、自分で食事がとれたのだとしたら、自分で食事を食べていて、
どういった状況かはさておいてスプーンを飲み込んでしまった。
もし自分で食事ができないのであったら、職員の介助で食事をするわけですから、
職員が必ず見ているはずですし、スプーンも職員が操作しているはず。
スプーンを飲み込むという状況はますます考えにくい。
スプーンを飲み込んだ状況が食事場面とは無関係だった可能性もあるし、
女性に記憶障害があったということからも、
この件において事件性を立証するというのは難しい気がしますが、
先日、瀬戸療護園で同じようなニュースがあったばかりです。
物品の管理には細心の注意を。。。
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