コムスンの介護施設事業、ニチイの買収額210億円
ニチイ学館は28日、グッドウィル・グループ子会社の介護大手コムスン(東京・港)と、有料老人ホームなどの施設介護事業を買収する契約を結んだ。買収額は210億円。まずコムスンが施設のブランドごとにつくった3つの受け皿会社を同日付でニチイに譲渡。ニチイ側が自治体から施設運営の許可を取得し次第、事業を3会社に移す。早ければ11月1日にもニチイが事業を引き継ぐ。
買収資金は全額、借入金で賄う。資産と負債は集計中でのれん代は確定していないが、ニチイは「施設介護は収益性が高く、自社の在宅介護や教育事業とシナジーが見込めるため、買収額は適正と考えている」としている。業績に与える影響も集計中。
業績が大きく後退しているニチイ学館ですが、コムスン施設事業の買収が決定。
その買収額は210億円。
ニチイ学館の介護部門で年間売り上げが780億円であることから、
買収金額は適正なのかもしれませんが、大きな買い物であることは間違いありません。
これが、どのようにニチイ学館の業績に結びつくか。。。
そして、おそらくこの一件で手を汚すことなく、自社のイメージアップを成功させたのがワタミ社長渡辺美樹。
コムスン買収にいち早く名乗りを上げ、
マスコミにも積極的に登場、居酒屋チェーンの社長は、介護業界のニューリーダー像として一気に注目を集めた。
そうやって、メディアで取り上げられていた介護に対する真摯なイメージとは裏腹に、
現実では違った一面を見せています。
介護現場を顧みない渡辺美樹・ワタミ社長
ところが介護業界では、外食仕込みの渡辺社長の「手法」にはとかく批判が多い。ワタミの買収後、「アールの介護」の社員3分の1以上が同社を離れる「事件」が起こった。
3Kの代表例とされる介護職場は職員の頑張りで維持されているが、渡辺社長は何の追加手当もなく、食事、入浴対応などでさらなる負荷を押しつけた。職員が集団で抗議すると「入居者の幸せが自分の幸せでないのだったら、どうぞ辞めてください」と、長年貢献してきた介護職員に自主退職を促したという。「お店はお客様だけのためにある」「施設は入居者様のためにある」。一見崇高な「渡辺語録」も、苛酷な現場に依存し、その苦労を一顧だにしないのだとしたら、途端に色あせる。
ワタミの社長から見て、居酒屋アルバイトの学生と、介護のプロフェッショナルとは同じもので、
マニュアルどおりに動けば専門性も何も必要ないというのがおそらく彼の本心なのでしょうね。
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