認知症ホームの女性水死 岡山・早島町が立ち入りへ
岡山県早島町の認知症グループホームの女性入居者(74)がことし6月末、ショッピングセンターで付添人なしで単独行動、近くの用水路に転落し水死していたことが23日、関係者の話で分かった。
認知症ホームの入居者が外出する際、付添人は義務付けられていないが、厚生労働省令は「心身の状況に応じ適切に介護をしなければならない」と規定。早島町は24日にも介護保険法に基づきホームを立ち入り検査し、対応に問題がなかったか調べる。
岡山県警やホームによると、女性は車いす生活。6月27日午後5時ごろ、ホームのグループ会社の介護用タクシーで倉敷市内のショッピングセンターに向かい、運転手が店内まで送り別れた。
午後9時をすぎても戻らず、職員が捜し始め、翌日午前1時ごろ、ショッピングセンター近くの用水路で車いすを発見。まもなく水死体が見つかった。
職員の付き添いなしで単独行動の外出について、それをいい悪いと一概にどうこう言うことはできませんが、
ただ、帰ってこない利用者の対応を始めたのが午後9時を過ぎてからというのは、遅すぎるかもしれません。
6月末だといっても、9時になれば真っ暗ですし、
それ以前に、午後5時からの外出というのも、ちょっと遅すぎる時間のように思いますが。
ただ、生活習慣を大切にしたり、その人らしさを失わないように援助することが
グループホームに課せられたひとつのテーマであるわけですから、
そこで厳しい制約を行うことで自由を失ってはいけないとは思います。
この事件に関しても、
問題は、リスクマネジメントとして、どこまでそういった事態を想定した対策を考えていたかという点になりそうですね。
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