個人情報流出。介護施設のずさんな個人情報管理の課題。

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150人分の個人情報入った介護老人保健施設のパソコン盗難/横浜

 横浜市は二十日、介護老人保健施設「武揚(ぶよう)の舞」(瀬谷区阿久和西、杉浦和朗施設長)で、入所者約百五十人の個人情報の入ったパソコン一台などが盗まれたと発表した。
 市健康福祉局によると、十八日夜から十九日午前九時ごろまでに、一階の総合相談室にあるデスクトップ型のパソコンと液晶モニターが盗まれたという。同施設は十九日に瀬谷署に盗難届を出した。
 盗難防止のワイヤなどは設置していなかったが、パスワードを入力しないと起動しない設定にしていたという。パソコンには入所者の氏名、性別、生年月日、住所、認知症など心身状況の情報が入っていた。このほか、相談内容、相談経過に関する記録約二百件などもデータとして保存してあったという。
 同施設の説明によると、相談室の入り口の鍵は施錠していなかった。施設の当直職員の話では、十八日夜、相談室の窓は閉まっていたという。しかし、十九日午前九時に出勤した職員がパソコンの盗難に気付いたときは窓が開いていて、付近に土足の跡があった。

パスワードで管理している以外には、部屋の施錠などを含めて、何の対策もしていなかったということですね。。。
どうやら見た感じ、個人情報を狙ってというわけではなく、ただの盗難のようですが、
こういった高齢者に関する個人情報の価値は非常に大きなもので、
たとえば、デイの利用者さんが、認知症で日中独居だのっていう情報が入っているわけなのですからね。
防犯対策というよりも、危機管理能力の問題、個人情報に関する明らかな認識不足ではないでしょうか。
さらに、同じ県内でこんな個人情報も流出。

障害者手帳申請者の個人情報を紛失 – 神奈川

神奈川県は、総合療育相談センターの職員が、8月16日に身体障害者手帳交付申請書や診断書など23人分を紛失したと発表した。
紛失したのは、23人分の身体障害者手帳交付申請書や診断書、意見書など。申請者の氏名、住所、生年月日、障害名、担当医師名、所見などが記載されていた。手帳の交付にあたり、審査部会に審査を依頼するため書類を持ち歩いていたが、JR東海道線の車内に鞄ごと置き忘れたという。
同センターでは、警察に紛失届を提出し、JRに捜索を依頼した。また関係する申請者に対し個別に説明と謝罪をするとしている。

・・・見つかったんでしょうか。
変な言い方ですが、障害者になる、というのは、その人にとって人生の大きな分岐点ともなることで、
そこにいたるまでにさまざまな葛藤や困難を経ているケースも少なくないのですから、
その重みというものをどれだけ理解して受け取っていたのかと。。。
個人情報に関しては、東芝病院でも個人情報流出のニュースがあり、
医療・介護の現場での個人情報に関する意識・モラルの低さが垣間見られます。
その情報の価値を客観的に見つめなおすことで、個人情報に対する意識を高めていきましょう。
こんな記事を見つけましたので、ぜひご一読を。
都合で決まる個人情報の定義

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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