経営指導で工賃アップ 障害者施設、収入増に
経営指導で障害者が受け取る工賃アップ-。厚生労働省の2006年度のモデル事業で、経営コンサルタントの指導、助言を受けた、障害者が作業する授産施設6カ所すべての工賃が増えたことが14日、分かった。倍近くに増えたところもあった。
厚労省は、障害者施設に経営的な視点を取り入れることが障害者の生活向上につながるとして、08年度はコンサルタント派遣事業など本年度関連予算(5億円)の倍増を目指す。
工賃の上げ幅が最も大きかった津市の精神障害者通所授産施設「クローバーハウス」では、いくつか行っていた事業のうちパンの製造販売を重点的に強化。コンサルタントのアドバイスを受け、地元のスーパーに販路を拡大したり、月に4回の宅配販売も始めた。
工賃アップの必要性を職員同士で確認し生産性向上にも努めた結果、収益が大幅にアップし、工賃は05年度の月平均1万2400円から、06年度は同2万2800円と倍近くに増えた。
いかに生産性を向上させるか、
これが地域作業所の大きな目標の一つとなっていくことは間違いなさそうです。
利益が増えることで、工賃を増やし、それが大きなモチベーションとなって、生きがいや自信の創出につながります。
ただ、そこで個別ケアの実践をおろそかにしては、意味がありません。
経営と福祉は相反するものというのは一昔前の話、
このふたつをバランスよく両立させることが生き残る道になりそうです。
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