ワタミ社長「グッドウィル介護事業買収、ニチイ陣営と連携も」
グッドウィル・グループの介護事業売却を巡り、一括買収に名乗りを上げている居酒屋チェーン、ワタミの渡辺美樹社長は7日、同様に買収の意向を持つニチイ学館陣営との協力を検討する姿勢を示した。ニチイ側から働きかけがあれば、前向きに考えるという。
ワタミが京都市内で開催した株主向けの経営説明会後、記者団の質問に答えた。ニチイが業界団体の日本在宅介護協会(在宅協、会長・寺田明彦ニチイ会長)と連携する方針を事実上決めたことに対し、渡辺社長は「施設(介護)の受け皿がないのであれば、我々がお役に立ちたい」と話した。
ワタミはすでに在宅協とは別の業界団体の『民間事業者の質を高める』全国介護事業者協議会(民介協)との連携を決めている。有料老人ホームをワタミなどが、訪問介護を民介協の加盟社が分担して引き受ける形での一括引き受けをグッドウィル側に申し入れている。
ニチイとワタミが協力してコムスンの受け入れ先となるかというと、
ニチイ側はそう簡単には首を縦に振らないでしょう。
ニチイとしては、訪問も施設も持っており、コムスンの行っているほとんどの事業をカバーできるものの、
ワタミがカバーできるのは施設事業くらいなもので、
ワタミへの譲渡というのは現実的ではなくなっています。
それでもこだわり続けるのは、
これを機会にワタミの介護の名前を社会に認知させ、今後の展開の土壌を作るためか。
飲食業を含めた自社の商品のイメージアップのためなのか。
もしくは引っ込みがつかなくなっただけなのか。
業界のトップ2の合併で、ニチイコムスンが誕生したとしても、
実際、業界内のシェアはそれほど大きなものではありません。
しかし、これをひとつのきっかけに、介護業界でもM&Aが次々と行われ、
事業の効率化を目指す企業が多くなってくるかもしれませんね。
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