介護職員の配置増など検討 厚労省が人材確保で指針案
厚生労働省は4日、高齢者介護などの福祉現場で人手不足が深刻化していることを受けた人材確保の指針案をまとめた。施設職員の配置増の検討や、資格を持ちながら働いていない介護職を掘り起こすための対策を盛り込んでおり、同日の社会保障審議会福祉部会で示した。
指針案は国、自治体、事業者などそれぞれが取り組むべき項目を列挙。人手不足をめぐっては、福祉分野の低賃金を原因に挙げる声が多く、同部会でも事業者に支払われる介護報酬の引き上げを求める意見が相次いだが、指針案では「介護保険料の水準にも留意しながら適切な水準の報酬を設定する」との表現にとどまった。
職員の配置基準については、過酷な労働実態が指摘されていることから「従事者の負担を考慮し、一定の質のサービスを確保する」として、配置数を増やす方向で検討するとした。
施設の職員配置数を増やすことと、介護の人材確保がどうつながっているのかが理解できません。
一番の問題は、介護の現場で働きたいという人が足りていないわけで、
これで施設の職員数の配置基準を引き上げることになったら、
必要な職員数を確保することができず、基準以下の施設はペナルティを受けるなどして、
施設運営が成り立たなくなります。
もちろん、配置数が増えたところで、介護報酬が変わらないのでは、
人件費だけが膨らむだけで、ますます介護の現場の労働環境が悪化するのは目に見えています。
いったい何を考えているのか。
それとも、厚生労働省は、
みんなが、給料なんか要らないからここで働きたい、
と思えるような魅力ある職場をつくりなさい、とでも言っているのかな・・・。
最近のコメント