介護派遣先の78歳殺害、ヘルパーに無期懲役…東京地裁
東京都大田区で昨年10月、介護対象の女性を殺害して現金を奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われた介護ヘルパー村山美智子被告(62)の判決が2日、東京地裁であった。
上岡哲生裁判長は「車いすから突き落としたうえで殺害した残忍な犯行」と述べ、村山被告に求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると村山被告は昨年10月、介護ヘルパーとして以前派遣されていた無職田中綾子さん(当時78歳)宅を訪れ、借金を申し込んだが断られて口論になったため、田中さんの首を絞めて殺害。現金約60万円などが入ったバッグを奪うなどした。
やさしい手のヘルパーが利用者を殺害して現金を奪ったという事件。
このブログでも紹介しましたが、
自分も大田区でヘルパーをしていたものとしては非常に悲しい事件です。
もともとやさしい手は家政婦紹介所であり、
大田区の事業所も家政婦紹介所時代からあったもので、
ヘルパーとしての教育という面で、適切に行われていたのかも疑問です。
また、スタッフとして派遣した事業所としての責任問題も考える必要がありそうですね。
そして、問題の元ヘルパーですが、
これは訪問先という密室で行われた殺人事件です。
一人暮らしの利用者は、みな、このケースと同じような密室にヘルパーと一対一という環境を提供しているのです。
こんな状況で殺人事件が起こったということを想像してみてください。
同じようにヘルパーを依頼している方にとっては大きな不安と恐怖を与え、
社会的に与えた影響は計り知れません。
いま、マスコミでは死刑を巡って本村氏の事件をクローズアップしていますが、
あれが死刑なら、世の中には死刑になっていい人がもっともっとたくさんいるはずだと思い、
もちろん、この元ヘルパーのことを真っ先に思い出しました。
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