ちょっと興味深い記事があったので、紹介してみようかと思います。
看取り指針をコピペして公開していた施設が叩かれていました:hasebbe’s Great Journey
A施設が独自に作成した看取り指針を他施設の参考資料にと公開していたところ、その指針をまるまるコピーして施設の看取り指針としてB施設が公開していることがA施設に発見され、A施設の掲示板でその事実及びB施設の対応が非難集中となり、B施設のホームページから削除されるという事態が発生しました。
オリジナルを公開していたA施設はその指針の公開にあたって、各施設等で参考として使用しても構わないが、著作権は放棄していないので勝手にそのまま使わないことと明記しており、また利用する場合は連絡することを警告していました。しかしながら、B施設は無断でA施設の指針をそのまま使用し、B施設の指針であるとホームページに公開していました。
非常識な指針の2次配信~著作権の侵害と良識のない施設 – 介護・福祉情報掲示板
基本的に、日本の法律上はネット上に公開した制作物には、コピーライトうんぬんをつけるまでもなく、著作権が発生しているんだそうです。
誰が何を言うまでもなく、当然のように、このブログにも著作権は存在しているというわけです。
法律上、どう見てもパクった施設側による著作権法違反になのですが、
ですが、こういった方針や理念、さらにマニュアルなどを何を参考にするでもなくオリジナルで作成した施設・法人がどれだけあるでしょうか。
もっと言えば、就業規則などの規約も、個人情報保護方針も、サービスの利用契約書も重要事項説明書も・・・。
必ず参考にしたものがあったり、コンサルタントなどのアドバイスがあったり、
完全に施設独自で作ったオリジナルのものがどれだけあるでしょう。
施設のオリジナリティって一体なんだ?
施設の持つ個性って一体なんだ?
結局は、文面だけにその本質があるわけではなく、
その理念やマニュアルを、そこに携わる人たちがどう解釈し、理解し、共有し、
そして実践していくかということにかかってくるわけで、
当然、文章をコピペされた施設の見取り方針が損なわれるわけでもありません。
理念や方針に魂を与えるのはそこに働くみなさんです。
余計な一言を付け加えると、
立派な「誓い」をもち、毎朝唱和しているはずの某大手企業の経営陣にとっては、
その文章は何の価値も持たないお題目にしか過ぎないわけですから。
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