介護福祉士法の改正案が来週にも参議院で採決され、通ってしまうかもしれないという局面を迎えました。
以前からもお伝えしているとおり、
介護福祉士になるための受験資格は現行制度上の実務経験3年から、
実務経験3年に加えて600時間以上の講習受講に変更されます。
この600時間の講習を期間にするとおよそ半年。
さらに、受講費用にすると50~60万円になるんだそうです。
ただでさえ人不足の介護の現場で、
介護福祉士取得のために半年間も現場を抜けることを許可する職場がどれほどあるものでしょうか。
一度退職をしなければ受講できないというところも少なくないのではないでしょうか。
さらに、その受講費用は、特に非常勤・パートタイムで介護の仕事をしている人にとっては、大きな負担になります。
ということは、事実上、実務経験から働きながら介護福祉士資格を取得するというコースは、
ほぼ絶望的なものになります。
法治国家日本。こんな無茶苦茶な法律を通してしまっていいんでしょうか。
そして、どこからか降って沸いてきた「准介護福祉士」制度。
この資格(?救済措置)に関しては、AllAboutJapanでの投票テーマにもなっていますが、
現在、賛成5%、反対95%。
フィリピン人等の外国人介護職のためにあわててとってつけられた救済措置なのですから、
わざわざ資格にする必要性も何もない気がするんですけどね。
まぁ、現状で考えたらこの日本で介護福祉士になろうという外国人もほとんど見込めないというのが現実なのですが。
この国は介護の未来をいったいどう考えているのでしょうか。。。
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