老人ホーム支配人を逮捕、入居費2000万円超詐取か
愛知県警愛知署は、同県豊明市前後町、老人ホーム支配人田川正樹容疑者(48)を詐欺の疑いで逮捕し、7日、送検した。
調べによると、田川容疑者は3月中旬、老人ホーム(同県長久手町)へ母親の入居手続きをしていた名古屋市内の無職男性(65)から、入居費用として約130万円をだまし取った疑い。
同ホームは通常、銀行を通じて入居費用を受け取っているが、田川容疑者は男性に「預かって納めておきます」と言って現金を受け取ったという。
調べに対し、田川容疑者は「競馬代が欲しかった」など供述している。
田川容疑者は、昨年7月中旬から今月5日に逮捕されるまで、同様の手口で数件、総額2000万円を超える犯行を自供している。
老人ホームの入居金を騙し取り、2000万円を超える犯行を重ねていたという支配人。
そこまでこの手口に誰も気がつかなかったわけですから、
高齢者の財産管理がいかに難しく、標的にされやすいかということですね。
有料老人ホームの料金システムが非常にわかりにくいことが、
こういった事件を生む一つの温床になっているかもしれません。
老人ホーム運営も慈善事業ではなくビジネスなので、
正当な活動を経て正当な報酬を得ることには何の問題もないのですが、
こういった不正な手段で、しかもその目的が競馬代が欲しかったから、というものでは、
老人ホーム全体の社会的信頼を失墜させることにもつながりそうですね。
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