フィリピン人看護師・介護士の受け入れ、来年にずれ込み
日本が昨年締結したフィリピンとの経済連携協定(EPA)で決まったフィリピン人看護師と介護士の受け入れが来年にずれ込む見通しとなった。フィリピンの上院が8日に休会し、同国での批准は7月に再開した後になることが決まったためだ。
フィリピン上院はテロ対策法案などの審議を優先。関税撤廃項目に有害廃棄物が含まれていたことへの国内世論の反発もあって、批准審議を5月の議会選挙後に先送りした。上院は経済連携協定を再開後の審議の優先課題と位置づけているが、批准には時間がかかる可能性がある。
協定は昨年9月に締結し、日本は昨年末に国会で承認。今年春からの2年間でフィリピン人看護師と介護士を合わせて1000人を受け入れる準備を進めていた。
今年の春から、と計画されていたフィリピン人看護師・介護士の受け入れは、
どうやら来年以降に持ち越されたようです。
これは、日本国内での世論の反発などが理由だったわけではなく、
フィリピン国内の問題による先送りだったわけです。
日本の介護現場の人材不足は待ったなしの現状。
フィリピン人の介護福祉士を大量生産することで、いくらかの人材不足は解消されるものの、
介護福祉士の数が増える=ケアの質がよくなる、というのはまた別問題です。
そういった人材のポテンシャルを発揮していく環境をいかに整えていくかが問題なのです。
フィリピン人介護福祉士が日本人介護福祉士に劣るとは思っていません。
うまく溶け込んで仕事に打ち込める環境さえ整えば、
人材不足の介護現場にとっては、ひとつの大きな力となるはずです。
フィリピン人に日本の介護は無理、という声が強いのも現実ですが、まだ何も始まっていません。
現場が、偏見や先入観を捨てて、受け入れ環境を整えることができることを願います。
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