障害者自立法施行『採算合わぬ』 東大和市社協が撤退
障害者自立支援法の全面施行に伴う負担増を理由に、東京都東大和市の同市社会福祉協議会が、九月末で障害者の外出を援助する移動支援事業から撤退したことが、二十五日分かった。市内で同事業をしていた十九の事業者で撤退したのは同社協だけ。同法施行で事業が区市町村の裁量に任された結果、報酬単価の引き下げなどによる撤退事業者の増加も懸念されていたが、「地域福祉の中核的役割を担う社協が真っ先に投げ出すなんて…」と福祉団体から批判も上がっている。
一九九〇年から移動支援事業を手掛けてきた同社協が、市側に撤退の意向を示したのは八月下旬。同法全面施行に伴い、事務作業が煩雑化し負担が増える▽採算性が合わない▽ガイドヘルパーの確保が難しい-というのが理由だった。
財源の半分を市の補助金と委託費で賄う社会福祉法人で、地域福祉推進の中核でもあるだけに、同社協の星長助事務局長は「認識が甘いと言われても仕方がないが、現実的に考えれば継続は困難。民間が育ち、社協は(移動支援の)役割を果たしたという判断もあった」と説明する。
しかし、突然の撤退で、同社協の移動支援事業を利用していた視覚障害者七人(九月末現在)のうち、現在も二人の受け入れ先が未定。その一人の五十代の男性は「一方的に打ち切りを決めてフォローもない。十五の事業者を回ったが、以前のようなサービスを受けられるところが見つからず病院にも行けない」と憤る。
法や制度の隙間にあって民間でのサービス提供ができなかったり、
困難なケースであったり、
そういった民間で難しいサービスを行なうことに社協のアイデンティティってもんがあるんじゃないんですか?
と、このあと紹介する関連性の無さそうなふたつの記事。
共通点があります。
鈴花ちゃん入園拒否は違法・東京地裁、東大和市に承諾命じる
定期的なたん吸引が必要なことを理由に東京都東大和市立保育園への入園を拒否された青木鈴花ちゃん(6)と両親が同市を相手取り、入園承諾などを求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。杉原則彦裁判長は「医師の適切な指導を受けた看護師らが吸引することは可能で、入園拒否は違法」として、入園を認めるよう命じた。
鈴花ちゃんは、入園を仮に義務付けた同地裁決定を受けて今年2月から通園しており、本訴でも認められた。判決を受け、尾又正則市長は「判決を厳粛に受け止め、現在の保育園で責任を持って対応する。控訴はしない」とコメントした。
鈴花ちゃんは気管の手術を受け、数時間ごとにたんの除去が必要。市側は「吸引は医療行為に当たり、児童福祉法が、受け入れ拒否を認める『やむを得ない事由』に当たる」と主張したが、裁判長は「市の判断には裁量権の逸脱、乱用がある」と退けた。損害賠償は認めなかった。
いま、障害があることを理由に入園や入学を拒否することはできないんだそうです。
デリケートな話なので、非常にコメントしづらいのですが。
気切の吸引程度なら養護学校の教員にも認められているわけで、
この程度のケースだったら別に受け入れ側としても問題はない気がします。
んじゃ、これよりもはるかにリスクの高い子どもを受け入れていったら、
医療職の人員配置も増やさなきゃいけないだろうし、
経費削減のために設備や他の子ども達にしわ寄せが来ないとも限らないし、
つぶれる保育園だってボコボコでてくるのかもしれない。
このケースで、障害を理由に拒否するのが差別だとして訴訟を起こすというのなら、
これよりはるかに重症で受け入れられないケースの子ども達を差別しているということにはならないだろうか。
患者のカードで300万盗む 窃盗容疑で看護師逮捕
長期入院患者のキャッシュカードを盗み出し貯金計316万円を引き出したとして、警視庁小平署は17日までに、窃盗容疑で国立精神神経センター武蔵病院(東京都小平市)の看護師神原栄子容疑者(53)=東京都東大和市湖畔=を逮捕した。
調べでは、神原容疑者は2004年5月から今年1月までの間、同病院に入院中の女性患者(64)のロッカーから郵便局のキャッシュカードを盗み、病院内の現金自動預払機(ATM)から金を引き出す手口で、14回にわたって計316万円を盗んだ疑い。
さて、もうおわかりかと思いますが、
全て東京都東大和市が登場しています。
東京都東大和市といえば、特養さくら苑の虐待事件があったところです。
う~ん。
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