岡山特養阿知の里、虐待疑惑。それぞれの言い分。

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特養の虐待疑惑 家族怒りあらわ「施設説明いい加減」

 「施設の説明はいい加減。家族を任せてはおけない」。特別養護老人ホーム「阿知の里」の虐待疑惑で、疑惑を告発した竹内宣昭医師らが、虐待の疑いが強いとして入所者の傷の写真を公開した19日、会見には入所者の家族も同席し、怒りをあらわにした。
 「施設の説明は話にならない。母親を別の施設に移そうと探しているところだ」。男性は怒りを込めた口調で語り始めた。
 寝たきり状態の男性の母親には、鼻や手の甲などに複数の傷やあざが見つかった。長年の自宅での介護経験からしても「おかしい」と感じ、施設に説明を求めた。
 しかし、施設側は当初、具体的な経緯を示さずに「介護上のミス」としか言わない。たまりかねて自ら写した傷やあざの写真を見せたところ、初めて施設側も説明を始めたという。

これは家族の立場からの言い分です。
続いて、介護ミスと指摘された現場職員は・・・。

特養虐待疑惑介護長が会見 施設が職員に責任転嫁

 「現場の介護職員はみんな本当に一生懸命やってるんです。施設は『介護ミス』と言って、責任を介護職に転嫁したのです」――。岡山市下阿知、特別養護老人ホーム「阿知の里」の入所者に多数の不自然な皮下出血が見つかった問題で19日、施設の女性介護長(56)が、瀬戸内市で行った記者会見。介護長は、痛ましいあざができた何枚もの入所者の写真を前に、「介護技術の未熟さ」と繰り返す施設幹部に対する怒りと悔しさをにじませた。

このニュース記事にはあざのできた利用者さんの写真も掲載されていますので、
消される前にお早めにご覧ください。
施設側としては、当然、虐待よりも介護ミスである方が望ましいのですが、
家族としては、虐待であれ介護ミスであれ、傷をつけられたことには変わりありません。
そして、介護職員側は未熟さによる介護ミスではないと真っ向否定。
だったら何なのかと言われたら、それは虐待以外の何なのか。
おそらく一個人で行なう虐待としては頻度が高すぎることから、
組織的なものと考えるのが自然なケースです。
これだけ異常な事態になりながらも、
2ヶ月にわたって改善がされす、多くの原因不明の傷を作ってしまっていたというのは、
介護職側としても言い逃れのできない事実です。
介護ミスではなかったとしても、それは入所者の生活を守るべき存在として、
介護技術の未熟さと指摘されて反発するのはどうなのか。

 会見に同席した元嘱託医は「施設の責任者たちは、責任を入所者自身と自分たちの部下に押しつけた」と厳しく批判。

社会的な風潮なのか、施設幹部の責任ばかりを追及しているようですが、
入所されている方々を預かる現場の介護職は、
もっとも身近に入所者に接する存在として、その原因を究明する義務があるはずです。


これとは何の関係もないのですが、自分も仕事で岡山に行っていました。
関係ないか。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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  • この記事は前からおかしいなと思っていました。というのも内部告発した人が介護の責任者でしょう。ご自分が告発する前に防止策を講じるべきだったと思うんですが。

  • 虐待に関する問題は施設にも利用者にも職員にもダメージとなります。しかし、あってはならないことです。このことを前提に法的、組織的、個人の問題を整理していかないとどんな正義感でもパフォーマンスとしてみられがちです。前回、コメント者はたぶん施設内の人でしょう。今はいいという根拠は一体なんでしょう。個人攻撃をしている感があります。施設の善を考えていくことが望まれます。真実の意見はここは良いがここは改善が必要という表現になると考えます。すべて、いいなどありえないのです。これからは施設内の介護事故として虐待も処理されていくことがあれば
    大きな問題です。状況を見極めて権限をもってこれらの問題を抑止していくには介護相談員やほかの第3者で関与する人と監査指導が連鎖していく必要があるでしょう。施設を保護しすぎず、批判しすぎずには必要な視点と考えます。私は施設の事故、隠ぺいに対して施設内で闘いましたが解雇されました。今はこの問題をきっかけに介護倫理、福祉職倫理、モラルジレンマについて事例を通して研究中です。(元特養施設長)裁判をも経験しています。ブログは2つあります。よかったらごらんください。モビングの実際で検索できます。ここには実際を記載しています。1人で対応はできないことはありませんが善が弱くなります。善は拡大しないと力はなくなります。悪の結集はすぐにできますが。虐待は人権の問題で他の問題との共通点があります。日本は人権意識が薄い国です。個で生きていく文化、風習ではないからだと思います。これからはそうではないのです。今の時代は個でいきて行かざる得ない状況になっています。都合のいいときだけ、和を強調する組織や施設は多いのです。東京都の報告でも介護施設の虐待者は全て介護職員でした。これらの1つ1つに対しても原因究明している施設かどうかも?です。喉元すぎれば熱さを忘れるからです。さまざまなしくみや法があいまいであり、社会福祉法人擁護にたっています。また、苦情システム1つとっても、権限や裁量性は希薄で提言、アドバイスの範囲でしかありません。ソフトな人権ということを学識者が提言しているからです。この方たちは現場をどれだけ知っているかはわかりません。かなり乖離があると思います。

  • この事件の変だなと思うところは、訴えた人が介護を担当する責任者であると言うことです。本来、虐待を防止すべき責任者がそのままに放置しておいて、それを内部告発するというのはおかしいんじゃないですか。あたかも自分がやっておいてそれを外部に漏らしいていることになりませんか。
     そこに隠れた真相があると思います。

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