介護施設虐待 調査へ
厚労省 全国1000か所抽出も検討
介護施設でお年寄りが職員から暴力や暴言を受ける被害が起きているのを受け、厚生労働省は、施設での虐待防止に関する初の調査研究事業に乗り出す。専門家によるプロジェクト委員会を今月スタートさせるほか、先進施設へのヒアリングや全国の介護施設に対する実態調査などを実施。表面化しにくい施設内虐待の根絶を目指す。
調査研究は、「認知症介護研究・研修仙台センター」(仙台市)が主体となって行う。今年度の事業費は約2000万円。
具体的には、都道府県に対し、今年4月に施行された高齢者虐待防止法の施行半年後の虐待の把握件数や内容などについて調査する。施設への調査については、全国から約1000施設を抽出し、虐待の実態や防止体制、職員への支援方法などを調べることを検討している。
高齢者虐待防止法を含め、
虐待防止に向けたさまざまな取り組みが積極的に行なわれてきていますが、
虐待の実態を調査で把握できるかといったら、そんなわけはなく。
虐待防止に向けて先進的な施設ではできるだけオープンに虐待ではないかという事例を掘り起こしていますが、
そうでない施設で行なわれている虐待(もしくはそれに近いもの)は埋もれているわけで、
虐待等による問題が深刻であるはずの施設が消極的というのが現状ではないでしょうか。
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