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介護保険利用者、過去最多の439万人に 昨年度
05年度に介護保険サービスを利用した高齢者数は前年度より約26万人増え、439万8000人と過去最高を記録したことが厚生労働省の介護給付費実態調査でわかった。伸び率は6.3%で過去最低。高齢者1人当たりの介護サービス利用額は昨年10月時点で15万7800円で前年同月と比べほぼ横ばいだった。
介護保険の利用者数は01年度以降、毎年約11~17%の割合で増えてきた。伸び率が鈍化したことについて厚労省は「制度が浸透し、サービス提供業者による利用者の掘り起こしが一段落したことなどが影響しているのではないか」としている。
年間を通して介護保険を利用している人は231万9000人。要介護4の人30万人のうち、程度が悪化した人は10.2%と前年度よりも8ポイント改善した。他の要介護度でも悪化した人の割合は減っており、容体の悪化に歯止めがかかる傾向がみられた。
これらの数字からいろいろ見ていきたいわけですけれど、
まず、過去最多の439万人とはいえども、伸び率は半減。
高齢者人口は増えているわけで、その分サービス利用者数が増加するのは当然のことなのですが。
この伸び率の鈍化は、
介護保険が浸透し、必要とする非と全てにサービスが供給され、
地域に眠る潜在的なニーズを全て掘り起こしきったということなのかというと、
そんなわけでもなさそうが気がします。
実際、サービスの供給量が絶対的に不足している地域もまだまだ多く、
離島などのようにサービス自体が皆無な地域もあるわけですから。
介護保険改正の影響をモロに受ける06年度がどうなっていくのかも気がかりです。
そして、最後のひと段落に注目。
いわゆる介護保険サービス利用者の要介護度の変化です。
朝日新聞の記事では、悪化に歯止めが止まりつつあることを主張しています。
が、
介護サービス利用者、過去最高の439万人・05年度
サービスを1年間利用し続けた人のうち、最も軽い「要支援」の24%で要介護度が重くなるなど、要介護度が改善せずに悪化する傾向が目立つ。
過去最高の440万人
また、介護保険の介護サービスを利用している要介護高齢者の1年後の要介護区分は、4年連続で悪化する結果となっており、高齢化が進むにつれて心身の状態が悪くなることがあらためて裏付けられた。
まだこんなことを平然と書く記者がいるわけで。
人間、加齢により要介護度は悪化するのが自然なわけです。
介護サービスを利用したから要介護度が上がったかのような言い方ですが、
介護サービスを利用しなければ状態は維持できてるのか?改善するのか?
介護サービス利用してれば誰でも状態が改善するようなら、
老衰で死ぬ人間なんていなくなりますよ。
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