最近の高校生は・・・、
テレビではコメンテーターがそんな嘆きを毎日のようにつぶやくそんな昨今。
こんなニュース。
尚志学園高生、ごみ出し奉仕 右半身まひの男性宅へ通い3カ月 札幌
北海道尚志学園高校(札幌市豊平区)の生徒が、脳梗塞(こうそく)の後遺症で右半身がまひした同区の斉藤正(ただし)さん(59)のもとに、ごみ出しのために通って三カ月が過ぎた。九人が交代で週三回、斉藤さんのアパートを訪ね、玄関に出されたごみを百メートルほど離れたごみ置き場に運んでいる。
斉藤さんは昨年九月、脳梗塞で倒れた。三カ月余りの入院生活で左半身はかなり回復したが、右半身がまひしており、歩く際は左手のつえが手放せない。
一月下旬に退院したが、最も心配だったのが、ごみ出しだった。右手が動かないので、つえを持つ左手でごみ袋も持たねばならない。ごみ置き場までは、玄関先の階段を下り、さらに雪道を歩かなければならない。朝早いだけに介護ヘルパーも頼みづらい。
「何か方法はないだろうか」。斉藤さんは、サンビュー中の島居宅介護支援事業所のケアマネジャーで保健師の伊藤昌代さんに相談した。伊藤さんは、アパートの目の前にある尚志学園高に「だめもと」で頼んでみた。同校で、社会福祉概論などを教える佐藤さつき教諭が、生徒に声をかけたところ、九人が手を挙げた。
「笑顔で待っててくれるのがうれしい」と朝井きりこさん(17)。坂本円(まどか)さん(17)は「困ったときはお互いさま。私だって斉藤さんのようになったら、だれかに頼れたらと思うから」。
「夏ぐらいには、一緒にごみを持って歩きたい」と斉藤さん。高校生に元気をもらい、きょうもリハビリに励む。
こういうことを、以前は地域社会が担っていたはずです。
地域におけるコミュニティの崩壊が、高齢者の生活に重くのしかかっているのです。
今回の高校のように、社会勉強の一環として、
こういった地域への貢献をするのは非常に貴重なことです。
自ら手を上げた9人の高校生に拍手!!
近年は、高校でも介護についての学習を積極的に取り入れていたり、
介護に関する資格をカリキュラムの中で習得できる高校も増えています。
高校生なんて、自分の将来なんて普通考えられないものじゃないですか。
なのに、自分で介護の仕事がしたい、介護の資格を取りたい、って
その道に進む若者が非常に多いことに驚かされます。
こんな時代で志を持って、将来を積極的に開拓していく若者たち。
最近の高校生は・・・、っていう高校生が全てじゃないことを忘れてはいけませんよね。
それにしても、
朝早いだけに介護ヘルパーも頼みづらい。
って、そんなに地域内でのサービス供給量が不足しているんですかね。
地域のかたがた、地域内の事業者のみなさん。
大人が頑張らなきゃ。ね。
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