グループホーム:障害者施設内の設置に、支援者らが反発
厚生労働省が進める障害者福祉制度改革で、障害者が地域で暮らすための「グループホーム」を入所施設や精神病院の敷地内にも設置することが認められる可能性が出てきた。欧米で制度化されたグループホームは障害者が施設や病院を出て、街の中で暮らす有力な手段。関係団体は強く反発しており、来週にも施設内設置を認めないよう同省に要望する。
障害者のグループホームは4~5人ほどの利用者がそれぞれ個室を持ち、必要な支援を受けながら自分のペースで生活する。日本でも89年に制度化され、利用者から「もう施設に戻りたくない」との声が相次いでいる。
ただ、現状は▽ホームの数が不足している▽国が推進する障害者の地域移行により、今後は入所施設や精神病院に大きな空きが出る--といった課題があり、施設の運営者側から厚労省に「一定の要件を満たせば空き施設などをグループホームに転用できる制度にしてほしい」という要望が寄せられている。同省障害保健福祉部は「専門家の意見を踏まえて検討したい」との姿勢だ。
これに対し「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」(約1400会員)の室津滋樹代表は「入所施設の否定から生まれたのに、施設の中に作るなんてどう考えてもおかしい。こうした考えが容認されればホームの質が非常に悪化する」と心配する。
自立支援、地域移行のオチがこれかい。
「社会」と隔絶された「施設」から解放され、
地域生活を営む場として登場したはずのグループホーム。
それなのに、施設の敷地内にグループホームって、
施設の居室をちょっと敷居を作って個室らしきものにして、
はい、グループホームの出来上がり、なんてところが出てきてもおかしくない。
以前、「ケアホーム」についてこのブログで書きましたが、
どうも偉い人たちはグループホームと施設の違いや、
地域生活と施設との違いが分かっていないし、分かろうともしていないようです。
入所施設の空きがでて困るっていうのは、それは社会に必要とされていないってことでしょ。
モノみたいに無理矢理に詰め込もうとするな。
つぶしてしまえ。そんな施設。
自立支援の鍵を握るはずの地域生活は、どこへ行ってしまうのでしょう。
自立支援法の成立は。。。明日。
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