紙おむつ:動き出したリサイクル 福岡に国内初の工場、再生パルプを生産
使用済み紙おむつからパルプを取り出し、
再び紙おむつの原料に使う全国初のリサイクル工場が今年4月、
福岡県大牟田市で稼働した。
尿を吸着する高分子吸収剤がリサイクルのネックだったが、
松藤康司・福岡大教授(衛生工学)らの研究で実用化のめどが立った。
事業化したベンチャー企業「トータルケア・システム」(本社・福岡市博多区)には
紙おむつ大手のユニ・チャームも出資しており、
業界や紙おむつを利用する介護・医療現場の注目が集まっている。
いわゆるリサイクルは、ついに紙オムツにも白羽の矢を立てています。
紙オムツの消費量は年々激増しているのです。
日本衛生材料工業連合会によると、
紙おむつの生産量は年々増え、
04年には乳幼児用が65億7000万枚(25万2000トン)、
大人用が34億枚(19万3000トン)に達した。
特に大人用は枚数ベースで前年比14%増と、急激に増加している。同連合会が昨年発表した08年までの需要予測では、
少子化で乳幼児用は07年から減少に転じるが、
高齢化が進む影響で大人用は増え続け、
08年には36億9000万枚(21万7000トン)に達する見込みだ。
ということで、資源の有効活用が強く求められるようになりました。
施設などでは大量消費するオムツの山。山。
これをまず、排便などの異物と分別しなければいけません。
排便だけではありません。
オムツ交換に使用するディスポ手袋、お尻拭きなども、分別しなければいけません。
手間がかかります。とても。
この手間に加え、回収コストもかかる。
それでも「リサイクル」への社会の意識は高まる一方。
果たして、使い捨て紙オムツは、「使い捨て」でなくなるのでしょうか。
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