訪問介護の玄関を外から施錠 徘徊防止、事業所処分
神戸市は4日までに、徘徊(はいかい)防止のため、訪問介護先の高齢者夫婦宅の玄関を3カ月以上、外からチェーンで施錠し、外出できないようにしていたとして、市内の2つの事業所を6カ月間の営業停止にすると発表した。
市は、本人やその家族に了解をとらない身体拘束で虐待に当たると判断し、介護保険法に基づき処分を決めた。
事業所はケアマネジャーが所属する「セントケア北六甲」とヘルパーが所属する「あじさいのもり神戸」。営業停止は8月1日から。
市によると、夫婦は夫が90代で妻は80代。夫が外を徘徊するため、介護プランを考えるケアマネジャーの女性が施錠を発案。当初はひもでくくっていたが、夫がドアの隙間から包丁で切ったため、昨年8~11月にチェーンで施錠していた。
訪問介護の2事業所とケアマネが徘徊の防止のためとして
外から施錠をして外出ができないようにしていたということです。
これを発案したのがケアマネということが余計に残念です。
いったいどんなケアプランで社会の理解を得られると思ったのでしょうか。
ケアマネと訪問介護の事業所であるセントケア西日本の親会社では
行政処分に関するお知らせとお詫びとして文書を発表しています。
ケアマネも同一事業所内の訪問介護も、別事業所の訪問介護も、
誰もその異常さ・深刻さに気が付かなかったのでしょうか。
バクのチェーンで閉じられたドアの写真を見るとぞっとします。
同じマンションの人たちはその光景を毎日見ていたのでしょうが、
その異様な光景はその人たちの目にどう映ったのでしょうか。
あらゆる手段を尽くしてなお在宅生活が限界だったという判断ができたのであれば、
自宅以外の生活の場の選択へ動いていくはずで、
少なくとも三か月もの間、この状態を続けていることにはならなかったはずです。
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