介護効率化で時間基準見直しへ
介護ヘルパーが高齢者の自宅を訪問して掃除や調理を行う介護保険の「生活援助」サービスについて、厚生労働省は、短時間で効率的にサービスが提供できるよう、1回当たりのサービスに必要な時間の基準を見直すことになりました。
介護ヘルパーが高齢者の自宅を訪問する訪問介護サービスのうち、掃除や調理を行う「生活援助」では、1回当たりのサービスにかける時間が決められています。現在の基準は「30分以上60分未満」と「60分以上」に分けられ、決められた時間をかけないと事業者には介護報酬が支払われない仕組みになっています。しかし、掃除などが早く終わっても介護ヘルパーは決められた時間その場にいなければならず、非効率だといった指摘があるほか、厚生労働省の調査で、実際のサービスにかかった平均時間が30分から40分程度だったことがわかりました。このため、厚生労働省は、短時間で効率的にサービスが提供できるよう、1回当たりのサービスにかける時間の基準を「45分未満」と「45分以上」に見直す方針を決めました。厚生労働省は高齢化が進むなか、症状の重い高齢者へのサービスに重点を置く方針で「来年4月の介護報酬の改定に向けて非効率な部分については見直していきたい」としています。
実際のサービスにかかった平均時間が30分から40分って・・・。
厚生労働省が行ったっていうこの調査はいったいどう調査したらこんな数字が出るのか、
まったく理解できません。
実際のサービスで60分フルに活動してもらわなければならないケースも、
場合によっては時間をオーバーすることもあります。
それでも、平均で30分になるということは、考えられません。
サンプル数や調査方法にも問題があるでしょうし、
実際のサービスというものについては何をもって実際のサービスとしているのかも不明です。
生活援助だからって、
掃除機を動かしている時間であったり、鍋に火をかけている時間だけがサービスではなく、
訪問時の本人の様子や健康状態の確認なども含めたサービスであるはずです。
そもそも、本当に30分が平均時間だとしたら、
30分未満の生活援助を新しく作ればいいと思うのですが。
そこまでして新サービス(定期巡回・随時訪問)に利用者を呼び込みたいのでしょうか・・・。
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