障害者にもケアマネジャー ニーズに応じ、サービス計画支援
◇支援費制度の利用へ
葛飾区は今年度から、障害者が支援費制度で福祉サービスを受ける計画作りを支援する「ケアマネジメント」事業を始めた。03、04年度の都のモデル事業で検証、確立した手法を使っての本格稼働だ。
今年度から「区地域福祉・障害者センター」(堀切3)内に「自立生活支援センター」を設置。障害者ケアマネジャーとして7人の専門職員を配置した。
ケアマネジメントは、介護保険のケアマネジャー(介護支援専門員)と同様に、障害者ケアマネジャーが利用者の生活状況などからニーズや課題をつかみ、それぞれに合った専門的なサービスを考えていく。
03年4月から始まった「支援費制度」は、行政がサービス内容を決めるそれまでの「措置制度」と違い、利用者がニーズに応じてサービスを選ぶことが出来る。
しかし専門相談員がいないため「どんなサービスがあるのかわからない」「生活にあったサービスを受けるにはどうしたらよいか」など悩みを持つ人が多かったという。
区障害福祉課は「本人の障害の特性や周りの環境など、それぞれに沿ったサポート体制を作りたい」と話す。同様の事業は、足立区などが実施している。
いわゆる障害者ケアマネです。
なかなか制度化へ踏み切れないこの取り組みを
地域で先行して実施しています。
足立区はもうすでに始めていたんですね。驚き。
障害者も高齢者同様ケアマネジメントの手法が導入されるわけで、
全国に先駆けての試みはモデルとして貴重な財産になります。
問題は、ケアマネジメントを担う人材の育成。
ですが、
まぁ、介護保険にしても、
ケアマネジメントに関してはまったくの素人だった看護婦や針灸師なんかもやっていたわけで。
介護保険という実践がすでにあるというのは大きいですね。
障害者の場合、施設内でのケアプランは介護職員が作成するケースが多く、
その場合、担当職員によって大きな質の違いが生まれます。
それは、その担当職員の経験や、熱意・知識の差だけではなく、
職場内での発言力・影響力などによって、質のばらつきが生まれます。
専門家による的確なケアプランの作成・実施が期待されます。
足立区、葛飾区にどんどん続いて欲しいものです。
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