PT・OT・STの上級職新設を提言-日慢協・武久会長、将来は独立開業も
日本慢性期医療協会の武久洋三会長は8日の記者会見で、心身の機能回復訓練に当たる理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の上級職として、3職種の技能や知識を兼ね備えた「総合リハビリテーション療法士」の国家資格を新設すべきと提言した。3職種の機能を併せ持つことで、総合的なリハビリができると指摘。将来的には、訪問リハビリ事業所の独立開業を新資格者に認めたり、新資格者がいる医療機関を「総合リハビリテーションセンター」として国が認定し診療報酬で評価したりする構想も明らかにした。
新資格を取得するまでの流れとしては、PT・OT・STのいずれかの教育課程を修了した人が、さらに1年間の専攻課程を学んで国試を受ける案を提示。PTなど現行の3職種の資格は廃止せず、それらのキャリアアップ先に新資格を位置付ける考えを示した。
武久会長は、「OT的な手法をPTが全く知らなくていいわけではないし、STがいなければ嚥下訓練は一切しなくていいということではない。慢性期も急性期も含め、総合的な知識と技能を持った療法士がこれから必要になる」と述べたほか、在宅分野のリハビリでも、1職種だけの技能では不十分と指摘。リハビリの対象となる患者増が見込まれる今後に備え、新資格を創設する必要性を強調した。
リハビリの専門職として、PT・OT・STがありますが、
それぞれの専門性を兼ね備えたリハビリテーション専門職の新設を計画しているようです。
病院や施設では専門分化で、
それぞれの役割を担っていますが、
訪問看護ステーションに在籍し、在宅に訪問するリハビリ専門職の場合、
OTでもPT的なリハを行ったりしています。
今後、たとえば、総合リハビリテーションとして、
嚥下なども含めた相談やリハビリを行うことができると効果は大きいですよね。
在宅の分野では、
きっとこういった総合的な知識を持った専門職が必要とされるのではないでしょうか。
施設や病院などで、
たとえば、総合リハビリテーション療法士の配置があるから、
それぞれの専門職の配置人員を少なくしてもいいなんて話になってしまう
なんておそれもないわけではないのかな。
貴重なリハビリテーションのための資源をより効率よく活用できればいいですね。
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