4人死亡火災の介護施設、4階部分を違法増築
長崎市東山手町の認知症グループホーム「ベルハウス東山手」で8日夜、4人が死亡した火災で、同施設が入居する建物は最上階の4階部分が木造で増築され、耐火建築物の要件を満たさず、建築基準法に違反していることが9日、わかった。市は違法建築部分を撤去しない場合、利用を認めない方針。ほかに、防火扉の未設置や、同施設を運営する介護サービス会社「アイ・エル・エス」(長崎市、桝屋幸子代表取締役)が運営する別の施設を巡る同法施行令違反も判明した。
市によると、同法は3階建て以上を寄宿舎などに使う場合、耐火建築物とするよう規定。グループホームとしての利用も違法増築に当たり、市は「4階を撤去しなければ、今後は利用できない」という。2010年のグループホームの緊急点検では、同社が「4階はオーナーの自宅」と説明、点検は行われなかった。
この点検では、同社系列の「グループホームオランダ坂」(長崎市十人町)の非常用照明の明るさが足りないことも判明。ベルハウス東山手は設置義務がある防火扉が2階になく、1、3、4階は扉があっても自動的に閉まらなかった。こうした違法状態は火災後にも確認された。
先日紹介したグループホーム東山手の火災ですが、
防火扉の設置義務違反があっただけでなく、
4階部分が違法増築されていたことがわかりました。
違法状態が放置されていたわけですが、
このベルハウス東山手では外部評価を受けており、その結果がWAMNETのホームページに掲載されています。
災害対策として、
地域消防団との合同の訓練や消防署立会いの昼・夜間を想定した訓練も実施されている。緊急時利用者カードを作成され、備蓄も整えられている。
と掲載されていますが、防火扉やスプリンクラーなどについての記載はありませんでした。
消防のチェックだけでなく、外部評価や実地指導など、様々な目からのチェックが機能していかなければ、こういった施設は後を絶たないでしょう。
最近のコメント