先日、第6回の介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会が行われ、その資料が厚生労働省のホームページにアップされています。
よくもまぁここまで言えたものだというように、課題がずらり。
- 介護保険の理念である自立支援の考え方が十分共有されていない
- 利用者増や課題に応じた適切なアセスメント(課題把握)が必ずしも十分でない
- サービス担当者会議における多職種協働が十分に機能していない
- 重度者に対する医療サービスの組み込みをはじめとした医療との連携が必ずしも十分でない
- インフォーマルサービス(介護保険給付外のサービス)のコーディネート、地域のネットワーク化が必ずしも十分できていない
- 小規模事業者の支援、中立・公平性の確保について、取り組みが必ずしも十分でない
- 地域における実践的な場での学び、有効なスーパービジョン機能等、介護支援専門員の能力向上の支援が必ずしも十分でない
- 介護支援専門員の資質に差がある現状を踏まえると、介護支援専門員の養成、研修について、実務研修受講試験の資格要件、法定研修の在り方、研修水準の平準化などに課題がある
- 施設における介護支援専門員の役割が明確でない
ということです。
じゃあ、できてるケアマネの業務っていったい何よ、と言いたくなります。
「必ずしも」をわざわざつけていますが、
例外的にそれが明らかに不十分であったり欠けているケアマネというのもいるんでしょうけれど、
「必ずしも」の例外のためにこんな検討会をしないので、
あくまでこの「必ずしも」はとってつけた言葉だと考えていいと思います。
それだとしても十分すぎるほど角が立ってますけどね。
全国のケアマネの皆さん、肝に銘じておきましょう。
ケアマネはこういう風に思われていて、そのあり方について厚生労働省での検討会で話し合われているのです。
で、それを話し合っているメンバーを見れば、そこにいるのはみんな外野の人たち。
医療の人間からしたら、もっと医療のサービスを使えってそりゃ言うでしょうよ。
ケアマネとしてもそれに反論すべきですけど、
介護支援専門員協会に頼ってもどうにもならないですよね。
パブリックコメントも募集しているので、腹立たしい思いを感じたケアマネの皆さんは、
ぜひ直接意見をぶつけてみましょう。
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