虚偽の誓約書提出で茶話本舗FCが半年間の指定停止に
東京都は4月24日、介護保険法第77条第1項の規定に基づき、指定通所介護事業所茶話本舗デイサービス二番茶屋(事業者:株式会社サンラック)について、本日から6か月間、指定の一部の効力を停止すると発表した。
効力停止の理由は、指定申請窓口において、本人の自筆による誓約文等を添付するよう説明を受けていたにもかかわらず、生活相談員及び介護職員について、本人以外の者が署名・押印して作成した虚偽の誓約書を添付して指定申請し、不正の手段により法第41条第1項の指定を受けたため。
フランチャイズ展開で続々と事業所をオープンさせている茶話本舗。
お泊りデイというスタイルで24時間365日の囲い込みを行うこともでき、
高い利益率を維持する(3月までは送迎減算もなかったし・・・)一方、
そのサービスの質について疑問視する声も根強い印象です。
もちろん、すべての事業所がそうではないのでしょうが、
フランチャイズ制で質の担保までは行っていないというのが実際のところなのでしょう。
その茶話本舗のフランチャイズ事業所で書類の虚偽作成で指定の効力停止が発表されました。
書類の虚偽作成による指定取り消し・指定停止といえば、コムスンショックを思い起こす人も多いと思います。
今回の件に関して、茶話本舗の対応は早かった。
当社がフランチャイズによる事業展開を進めております小規模多機能型デイサービス「茶話本舗」のフランチャイズ加盟店である株式会社サンラックが運営する指定通所介護事業所「茶話本舗」デイサービス二番茶屋において、平成24年4月24日に指定の一部の効力の停止決定の通知を受けたことをお知らせ致します。
(中略)
また、当概指導を受けた事業所の運営法人である株式会社サンラックに対しては
1.事業所監査室による直接指導対象事業所とすること。
2.通常、6ヶ月に一度実行するチェーン独自で策定した自己点検ツールに基づく自主点検を3ヶ月に一度の頻度で実施すること。
3.6ヶ月間は新規事業所の開設を認めないことを当社で決定致しました。
更には、6ヶ月間の指導期間中に万全のコンプライアンス体制が構築出来なかった場合には、フランチャイズ契約を解除し、利用者様の受け入れ態勢を整えた後、事業所閉鎖を行う方針としております。
平たくいうと、責任は事業所を運営していた会社にあり、茶話本舗の本部には責任はない。
フランチャイズ契約を解除することも視野に指導します。
ということです。
コムスンは連座制で崩壊しましたが、
フランチャイズというやり方であればフランチャイズ契約の解除という形で責任をなすりつけてしまえばいいわけです。
このやり方で拡大を続けていくのか、
それともこのビジネスモデルに対して行政からの厳しい目が向けられていくのでしょうか。
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