紀の川の高齢者施設虐待:複数虐待やはり 元従業員から通報--県、防止徹底を通知 /和歌山
介護士による暴行事件が発覚した紀の川市貴志川町北山の介護福祉施設「デイサービスセンターほたる」で29日、新たに別の介護福祉士が認知症の利用者に暴行していた疑いで逮捕された。高齢者への虐待は全国的に増加傾向にあり、県も事件を受けて県内事業者に注意喚起するなど防止策に乗り出している。
29日に逮捕されたのは、介護士、北浦一樹被告(25)と介護福祉士、広瀬有城容疑者(28)。北浦被告は利用者の認知症の女性への暴行容疑で逮捕され、29日に起訴されており再逮捕となる。今回の逮捕容疑は、いずれも同施設で認知症の男性(当時81歳)の頭を殴るなどしたとされる。岩出署は同日、同施設などを家宅捜索した。
紀の川市は昨年9月20日、同施設の複数の元従業員から虐待情報が寄せられたため、その後、岩出署に通報していた。10月に同市と県那賀振興局が全従業員に聞き取り調査を実施。北浦被告は最初の女性への暴行容疑に関して「入浴介護中にかまれそうになったので顔をたたいた」と説明した。センターのある職員は「(北浦被告は)率先して仕事に取り組むまじめな職員」と話す。
しかし、市は北浦被告がこの女性やほかの認知症の利用者にも暴力的行為をしていたとして、虐待と認定。さらに、他にも虐待が疑われる介護士がいるとして、改善を指導していた。施設側はモラル向上のための再教育などの計画書を提出したという。
県は、事件を受けて2月9日、県内介護事業者に高齢者への虐待防止を徹底するよう文書で通知した。虐待の芽を早期に摘むため職員の乱暴な言葉使いなどを把握、是正することなどを求めている。
別の記事を見ると、こんな本人の供述も掲載されています。
同署によると、北浦容疑者は容疑を認め、廣瀬容疑者は「たたいたことはあるが、この時ではない」などと否認しているという。
つまりは、暴力的な行為が恒常的に行われているということですよね。
逮捕されたのは若く世代の近い男性二人ということもあり、
若者的な「ノリ」感覚で、虐待の意識もなく行われていた可能性も高いと思います。
おととし1月からの開所のデイサービスで、開所当時からのスタッフということもあって、
教育が不十分なままに経験を重ねていった可能性もありますが、
これは個人の問題というより、虐待という行為が普段から行われていることで、
それを改善することができなかったデイサービス側にも厳しい目が向けられるでしょう。
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