特養「やすらぎの里」で4300万円の不正請求に、介護報酬5割カット処分。

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不正受給:浜松の法人が4300万円を 県、介護報酬5割カットの処分 /静岡

 県は1日、社会福祉法人「井友(せいゆう)会」(浜松市西区、石原正和理事長)に対し、運営する特別養護老人ホームの介護報酬を5割カットするなどの処分を行ったと発表した。県の説明では、職員数を水増しするなどの方法で介護報酬約4300万円を不正に請求していた。
 処分は2月26日付。県介護保険室によると、介護保険法に基づく特養ホーム運営への処分は県内初で、全国で3例目。県は介護報酬を支払っていた浜松市など5市町と協議し、不正請求分の返還を求める。詐欺容疑での刑事告訴も検討する。
 処分は、5月1日から、運営する特養ホーム「やすらぎの里」(同区、入所者80人)の介護報酬請求の5割を半年間削り、新規入所者の受け入れを1年間停止させる。同じ敷地内の短期入所施設は指定を取り消した。
 処分理由は07年6月~09年11月にかけ、やすらぎの里で、ケアマネジャーがいないのに、別の特養ホームの職員が勤務しているように見せかけ約1480万円を不正に受給。このほか、既に辞めた看護師を勤務しているように装って職員数を水増しし、約2480万円を受給した。短期入所施設も同じ手法で水増し請求していたという。
 県側は石原理事長が当初、県の監査に、うその答弁を繰り返したとして悪質と判断した。特養ホームの指定取り消しも検討したが、入所者が代わりの施設を確保にしくい事情を考慮し、報酬を大幅カットすることにした。
 井友会は1983年、やすらぎの里を開設。県は08年12月、「看護師やケアマネジャーが不足している」などと通報を受け、昨年1~12月にかけ4回監査したところ、不正請求が判明したという。

かなり長期間にわたって不正請求を行っていることから、
人手不足というよりも悪質な水増し請求という見方が強いようで、
介護報酬5割カットという処分になった形になります。
経営陣を一掃して、新しい体制で建て直しを目指すようですが、
失った信頼を取り戻すことや、介護報酬カットという足枷はとても重いものがありますね。
ただ、これだけ悪質な過大請求をしていても、
通報がなければひょっとしたら発覚は難しかったのかもしれませんね。

記事編集・監修

 

介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト

居宅介護支援事業所管理者・地域包括支援センター職員・障碍者施設相談員など相談業務を行う。

現在はキャリアを生かした介護に関するライティングや介護業界に特化したウェブ制作業を行う。

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