身障者の二女殺害 「介護負担増と誤解」 福岡地裁初公判 母、罪状認める
今年3月、重度身体障害者の二女を殺害したとして、殺人罪に問われた福岡市中央区西公園、無職吉岡美佐子被告(53)の初公判が25日、福岡地裁(鈴木浩美裁判長)であり、吉岡被告は起訴事実を認めた。
冒頭陳述で、検察側は「吉岡被告は障害者自立支援法の施行(今年4月)で利用料の一律1割を負担させられると思い込み、すべての介護サービスを断った。自力で二女を介護したが負担が大きく、介護に不安を覚えて自殺を考えるようになった」と事件に至った経緯を指摘した。
障害者自立支援法は、利用者が利用料の原則1割を負担するとしているが、所得に応じて支払額の上限を設けるなどの負担軽減策もある。吉岡被告の場合、負担額は「月7500円を超えない」とされていたが、吉岡被告は被告人質問で「月3万円の負担になると思っていた」と述べた。
起訴状などによると、吉岡被告は3月11日早朝、自宅マンションで、就寝中の二女=当時(27)=の首を電気コードで絞めて殺害した。
嘘みたいな話ですね。
まず、自己負担について、
正しく伝えることをできなかった市町村や関係機関に責任があると思います。
確かに、混乱が続き、具体的な額の決定もどんどん先送りにされてきた障害者自立支援法。
それだけに、今回のような誤解や勘違いはたくさんありました。
ちゃんと準備期間として、サービス利用者への説明にあてる時間がなかったことが問題です。
そんなひずみが、こんな形で現れるとは思ってもいなかったでしょうけれど。
サービス事業者も、全てのサービスを断ると打診があった際、
自己負担がいくらになるとちゃんと説明はできなかったのでしょうか。
けど、たとえ月三万円の負担だって、記事を読むだけでは断定はできませんが、
このケースでは障害年金の範囲だろうし、
それで人を、というか娘を殺すというのはどんなものなんでしょう。
この事件に関して、こちらのブログを見ると、
民主党山井和則氏もコメントしているようです。
原因は、この4月からスタートする障害者自立支援法により、自己負担がアップし、今まで利用していた作業所などが利用できなくなったからでした。悲しすぎる出来事です。心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌
これが本当は勘違いだったということで、ますます悲しすぎますよね。
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